モントーヤ、ルマン24時間レース参戦を発表!アロンソに先んじて世界三大レース全制覇に挑む
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コロンビア人として史上二人目のF1ドライバーとなったファン・パブロ・モントーヤが、ユナイテッド・オートスポーツから2018年ルマン24時間レースに参戦する事が明らかとなった。モントーヤは2003年にF1モナコGPを、2000年と2015年にインディアナポリス500を制しており、ルマン24時間で優勝すれば世界三大レース全制覇の偉業を達成する事になる。
既にF1での3度目のワールドチャンピオン獲得を諦めたと目されるフェルナンド・アロンソ(Mclaren)は、三大レース制覇=トリプルクラウンを目指しTOYOTA GAZOO Racingから今年のルマンに挑む事が決定している。モントーヤが全制覇まで後一歩のテンパイである一方、アロンソはまだモナコGPでの優勝経験しかない。
ルマン24時間デビューのモントーヤは、ウィル・オーウェンとヒューゴ・デ・サドリーエと共に32号車リジェJS P217をドライブ、LMP2を戦う。モントーヤはチーム・ペンスキーからIMSAウェザーテック選手権に参戦しており、スポーツカーレースでの経験を併せ持つ。
モントーヤの経歴は多岐に渡る。F1、NASCAR、インディカーでの優勝経験を持つ他、CARTチャンピオンにしてインディ500ウィナーであり、デイトナ24時間レースをデビュー戦で制した唯一のドライバーだ。オールラウンダーの称号はアロンソよりモントーヤに相応しい。
モナコを制したのはウィリアムズ時代の2003年。フェラーリのミハエル・シューマッハとマクラーレンのキミ・ライコネンを抑え、モナコ表彰台の最上部に上がった。
© LAT Photographic、2003年のF1モナコGPの表彰台に立つモントーヤ
「ルマンを経験できるなんて本当に嬉しいよ」とモントーヤ。「昨年のルマンで力強い結果を残したユナイテッド・オートスポーツに加われるなんて、本当に楽しみだ。ずっとルマンでのレースを見ていたから、実際に自分が参戦出来ることになって凄くハッピーだよ。勝利をかけて戦いたいね」
ユナイテッド・オートスポーツのマネージング・ディレクターを務めるリチャード・ディーンは、今年43歳を迎えるモントーヤのスピードはまだ衰えていないと主張。トリプルクラウン達成の望みは少なくないと述べた。
「今年のデイトナでのフアン・パブロのレースにとても感動した。彼のスピードや決意は失われていない。素晴らしい人物であり、ル・マンでチームにうまくフィットする事は間違いない」とディーン。
「ルマンは初めてだが、彼はモナコグランプリやインディ500での勝利を含めて膨大な数のレースを経験してきた。ルマンデビューとは言え、モータースポーツのトリプルクラウンを獲得するチャンスはある。何はともあれ、ファン・パブロの活躍が楽しみだ」
昨年のELMS LMP3クラスチャンピオンを獲得したユナイテッド・オートスポーツは、今年のルマンに2台体制で臨む事を発表。もう一台はフィル・ハンソンとフェリペ・アルバカーキ、そして元F1ドライバーのポール・ディ・レスタが担当する。