ミック・シューマッハ、7度の王者である父の背中を追い2021年にF1デビュー!ハースと複数年契約

ハースF1のチームウェアを着用するミック・シューマッハcopyright Haas

F1に伝説的な名前が戻ってくる。7度のF1ワールドチャンピオン、ミハエル・シューマッハを父に持つミック・シューマッハがハースF1との間で複数年契約を締結し、2021年にFIA-F1世界選手権デビューを果たす事が正式に決まった。

ノースカロライナ州カナポリスのチームは第16戦サクヒールGPを前にした12月2日(水)、2021年シーズンに向けて21歳のドイツ人ドライバーとの複数年契約を発表した。

シューマッハは来季デビューを前に、一足早く準備を進める。今季最終戦のF1アブダビGPでは初日最初のフリー走行でVF-20をドライブし、12月15日(火)にヤス・マリーナ・サーキットで行われる若手ドライバーテストにもハースから参加する。

フェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)所属のミック・シューマッハは今年、参戦中のFIA-F2選手権の最終バーレーンを前に、ポイントランキングで2位のカラム・アイロットに対して14ポイント差をつけてタイトルレースをリードする。プレマ・レーシングで2年目のシーズンを迎えた今年は、モンツァとソチでのフィーチャーレースでの優勝を含めこれまでに10回の表彰台を獲得している。

F1到達までには計6シーズンのオープンホイール・レースを経る事になった。

2015年にADAC F4ドイツシリーズでシングルシーターでのキャリアをスタートさせると、2018年にはFIAフォーミュラ3ヨーロッパ選手権で8勝を挙げてチャンピオンを獲得。2019年にはFDAに加入すると共にF2デビューを飾り、その年の4月には、バーレーンのインシーズンテストに参加。2日間に渡ってスクーデリア・フェラーリとアルファロメオの両マシンを走らせた。

ミック・シューマッハは来季F1デビューに向けて「本当に幸せで、言葉を失うほどだ」とコメントした。

「僕を信頼してくれたハースF1チーム、フェラーリ、FDAに感謝したい。それに両親にもね。愛していると伝えたい。僕は常にF1という夢の実現を信じてきた。キャリアを通して僕を支え続けてくれているモータースポーツファンの皆さんにも感謝の気持ちを伝えなきゃならない。ハースF1との旅を楽しみにしている」

ハースのギュンター・シュタイナー代表は「ミック・シューマッハを来季のドライバーラインアップに迎え入れる事ができ本当に嬉しい。F2は長い間、才能あるドライバーにとっての実力証明の場として機能してきたが、今年のフィールドは間違いなくここ数シーズンで最も競争力のあるものの1つだった。ミックは非常に優れた才能の持ち主達を相手にしながらも、レースで勝利し表彰台を重ねてきた。(名前ではなく)彼のパフォーマンスがF1でのシートをもたらしたのだ」との談話を寄せた。

ハースF1チームはロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンのラインナップを一新し、ミック・シューマッハとニキータ・マゼピンという新人コンビで現行規約最終年の2021年に臨むことになる。

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