メルセデスF1、歴史に新たな1ページを…新車「W11」の実車画像を世界初公開
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メルセデスAMGペトロナスF1チームは2月14日(金)、2020年型F1マシン「Mercedes-AMG F1 W11 EQ Performance」の実車画像3カットを世界初公開した。英国ブラックリーのチームは先日、今季型のリバリーを施したショーカーをロンドンのイベントで公開しているが、実際に選手権に投入されるマシンの画像が公開されるのは今回が初。
遂にベールを脱いだ「W11」
この日チームは、英国現地午前9時半、日本時間18時半より英国シルバーストン・サーキットでシェイクダウンを前にした「W11」のプレゼンテーションの模様を無料ライブ配信した。イベントにはルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタス、そしてチーム代表のトト・ウォルフが参加した。
その後、まずはバルテリ・ボッタスがステアリングを握り初走行を開始。午後はルイス・ハミルトンへと引き継がれた。
シルバーアローは今年もドライバーラインナップを継続。6度のワールドチャンピオン、ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスがステアリングを握る。現行のV6ハイブリッド・ターボエンジンが2014年にF1に導入されて以来、メルセデスは全12の世界タイトル(ドライバー及びコンストラクターの各6冠)全てを獲得している。
F1の歴史においてコンストラクター7連覇を果たしたチームは存在せず、メルセデスは今年歴史に新たな1ページを刻もうとしている。ハミルトンの個人的なターゲットにも注目が集まる。円熟のイギリス人ドライバーは、ミハエル・シューマッハが持つ7度のタイトルに挑戦する。
新体制、リザーブにバンドーンを起用
同日チームは、元F1ドライバーのストフェル・バンドーンとエステバン・グティエレスを2020年のF1リザーブドライバーとして起用した事を発表した。レギュラードライバーのハミルトンあるいはボッタスに不測の事態が発生した場合、代理としてレースを行う。
フェルナンド・アロンソの僚友としてマクラーレン・ホンダでF1デビューを果たしたバンドーンは、2018年末を以てシートを喪失。昨年はSMPレーシングからFIA世界耐久選手権(WEC)に参戦する傍ら、メルセデス資本のHWAレースラボでフォーミュラEデビューを果たし、今季はワークスメルセデスのドライバーとして電動フォーミュラを戦っている。
一方のエステバン・グティエレスは2016年末にハースのシートを失いF1から離れ、その後はフォーミュラEやインディカー・シリーズにスポット参戦してきた。
メルセデスは昨年、フランス出身のエステバン・オコンをリザーブに起用していたが、今年はダニエル・リカルドのチームメイトとしてルノーでF1復帰を果たす事からその後任を検討していた。