メルセデスF1、人種差別を理由に従業員4名を懲戒解雇

メルセデスF1の本拠地「ブラックリー」のファクトリーCourtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

F1に参戦するメルセデスAMGがこの程、イスラム教徒への人種差別行為を働いたとして従業員4名を解雇し、3人を懲戒処分としていた事が明らかとなった。イギリスのThe Sunが27日に伝えた。

問題があったのは、メルセデスが本拠としている英国シルバーストン・サーキット近郊に位置するブラックリーのファクトリー。イスラム教を信仰するスタッフに対する嫌がらせがあったとして内部調査が行われた結果、8月2日に懲戒処分が下された。

詳細は不明ながらも問題とされた行為には、ムスリムを一方的にテロリスト呼ばわりする言動や、イスラム教特有の断食行為「ラマダン」を揶揄し、からかった事等が挙げられている。

メルセデスは声明の中で「多様性及び平等に関するポリシー違反が確認された。本件は最も強く非難されるべきものだ」と述べ、続けて「多様性はチームの力の源だ」と締め括った。

アメリカの著名な社会科学者であるリチャード・フロリダが著書「クリエイティブ・クラスの世紀」(邦題)の中で指摘して久しいが、創造性と多様性はイノベーションに欠かせない必要不可欠な要素と考えられている。

F1参戦チームの中で、企業としての問題が取り沙汰された例としては、昨年マクラーレンが抱えた「フレッド・ゲート」が記憶に新しい。

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