メルセデスF1、勝率74%でWタイトル6連覇…本拠地で祝賀会「まだ勝てる」とハミルトン

ファクトリーの従業員の前で凱旋スピーチを行うメルセデスのルイス・ハミルトン、2019年copyright Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

オースティンでのルイス・ハミルトンのタイトル獲得後、メルセデスは本拠地に凱旋。英国ブラックリーとブリックスワースへと赴き、6年連続となるF1世界選手権でのダブルタイトル獲得を祝った。

ルイス・ハミルトンは、サーキット・オブ・ジ・アメリカズのレースを2位でフィニッシュ。皇帝ミハエル・シューマッハの持つ記録まであと1つに迫る、自身6度目のドライバーズチャンピオンを獲得した。チームメイトのバルテリ・ボッタスは優勝。メルセデスは、2009年の初参戦以来、通算100度目の勝利を手にした。

トト・ウォルフ、ルイス・ハミルトン、バルテリ・ボッタスらはアメリカGPを終えて、今季型パワー・ユニット「M10 EQパワー+」を開発したメルセデス・AMGハイパフォーマンス・パワートレインを訪れ、その日の午後にはシャシー開発ファクトリーのあるブラックリーへと向かった。

チャンピオンマシンとなった今季型F1マシン「W10」の開発には約1,500人が関与した。残り2戦を残して2台のシルバーアローは、19戦中14勝を達成。9度の1-2フィニッシュを飾り、計695ポイントを獲得。勝率74%を誇る強さを示した。

トト・ウォルフ代表は6連覇という偉業達成を振り返り、次のように語った。

「初めて”チャンピオン争い”という言葉を口にしたのは、2013年の経営陣とのオフサイト会議での事だった。”チャンピオンシップを目指して戦いたい”とね。でも、アルド・コスタは、自分たちはもっと野心的であるべきだと言って、”チャンピオンシップス”と複数形にするべきだって言ったんだ」

「正直無理だと思ったよ。でも結局、それを壁に貼って掲示する事にしたんだ。あれから7年近く経った今、我々は6度目のダブルチャンピオンを獲得した。私は、未だに夢を見てるんじゃないかと思って、時々自分をつねってみるんだ。本当に信じられなくてね」

ルイス・ハミルトンは、舞台裏で支え続けてくれたスタッフを前に感謝の気持ちを表すと共に、7連覇、8連覇と、この記録を更に更新していかなくてはならないと語った。

「毎シーズンに渡って頑張り続けてくれている皆に対し、どういう言葉でこの感謝の気持ちを伝えて良いのか分からない。皆のおかげで僕は夢を実現し、素晴らしい成果を達成することができた。このグループの一員であることを心の底から誇りに思っているし、みんなにはいくら感謝してもし切れない」

「まさか6度目だなんて、今でも信じられない。僕はF1を見て育った。アイルトン(セナ)のようになりたいって、ずっと思ってた。F1で走れたら、それは素晴らしい事だ。3つのタイトルを手に入れることができれば、更に素晴らしい。でも、今はその2倍を達成したんだ。信じられないよ」

「やる気に溢れたみんなが、僕を奮い立たせてくれるんだ。僕の走りを見てそう感じてくれたら嬉しい。バルテリは今年も素晴らしい仕事をした。途方もないチームメイトだった。彼と一緒に仕事ができることを誇りに思っているし、来年は更に強大なチャレンジャーとして立ちはだかる事を期待してる」

「僕らには、もっと多くの選手権を制して、更に勝ち星を重ねる必要がある。手を緩めることはできない。僕はそれが実現できると心から信じている。みんな、本当にありがとう!」

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