F1︰2025年末までの新コンコルド協定の締結第一号はマクラーレン
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マクラーレンF1チームは8月18日(火)、2021年から2025年までのシーズンを対象とした新たなコンコルド協定(Concorde Agreement)にサインしたと発表した。新協定への署名を発表したのは、グリッドに並ぶ全10チームの内、マクラーレンが初。
コンコルド協定は、選手権の運営方法や賞金・収益配分などに関する商業面などの取り決めの事で、現行の協定は今シーズン末までを対象としている。新たな協定締結の締切は今月末に設定されているが、今週までに署名したチームには金銭的なボーナスが支払われることになっている。
マクラーレンは、創設者ブルース・マクラーレンがモナコGPに参戦した1966年以来、一貫してFIA-F1世界選手権に参戦し続けてきた。英国ウォーキングのチームはこれまでに、873回のグランプリに参戦して182勝を上げ、8度のコンストラクターズタイトルと、12度のドライバーズタイトルを獲得しているが、少なくとも2025年末までは参戦を継続する事になりそうだ。
マクラーレン・レーシングのザク・ブラウンCEOは声明の中で「F1は新たな協定によって、持続可能かつ力強い未来に進んでいくための重要な一歩を踏み出した」と語った。
「これはスポーツにとっても、オーナーにとっても、チームにとっても、そして何よりもファンにとっても、適切なタイミングでの適切な契約だ」
「チーム間の収益分配のバランスを改善し、既得権益を切り捨ててスポーツを第一に考えるシンプルなガバナンスが体現される。この結果としてスポーツは今以上に公平となる。これはあらゆる人にとって好ましい事だ。この合意は長期的にF1コンストラクターの団結力を高める事になるだろう」
「新しい合意は、過去数カ月間に渡ってF1、国際自動車連盟(FIA)、そしてチームが取り組んできた将来の財政・技術・スポーツの各レギュレーションに関する作業を補完し、その上に成り立つものだ」
「誰もが、より大きな成果のための基盤を提供する必要があった。これは将来世代のために、競争力がありエキサイティングかつ繁栄したF1を実現させるものであり、それによって参加者とファンの双方にとって健全なスポーツを確保することになる」
メルセデスやレーシングポイントは現行案への不満を公にしているものの、今週中には全チームが署名するものと見られている。