マクラーレンとTDK、フォーミュラEとF1シムレース分野で戦略的技術提携
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日本の電子部品大手、TDK(本社:東京)は2024年10月29日、英国の名門レーシングチーム、マクラーレンと複数年に渡る戦略的技術提携を結ぶことを発表した。
両者は、電気自動車(EV)レースのFIAフォーミュラE世界選手権、F1公認シムレーシングの両分野で協力関係を築き、「更なる技術革新を加速」させていく。
主軸となるのは、NEOM McLaren Formula EチームとのEV技術開発だ。TDKは、2025年に開幕するシーズン11より、同チームが使用するマシン「日産 e-4ORCE 05」に電子部品を供給する。
フォーミュラEは最先端のEV技術の実験場として知られており、ここで得られた知見は将来の一般向けEV開発にも活用される見込みだ。
もう一つの注目点は、F1シミュレーションゲームに特化したeスポーツチーム「McLaren Shadow」との協力関係の構築だ。具体的な取り組みの内容は明らかにされていないが、同社は「更なる技術革新を追求」するとしている。
マクラーレンのザク・ブラウンCEOは「両社の知見を共有することで、技術革新をさらに加速させていきたい」とコメント。TDKの齋藤昇社長も「EVとゲーム領域での技術革新に挑戦する実験場として、この提携を活用していく」と意気込みを語った。