Published:
マクラーレンは2024年のF1ベルギーGPを週末に控えた7月24日(水)、米国の大手クレジットカード決済「Mastercard」との複数年に渡る「メジャースポンサー」契約を発表した。
Mastercardは1997年にローラと提携してF1に参入したものの、開幕オーストラリアGPでの予選落ちを経てスポンサー契約を解除。チームは即時の撤退を余儀なくされた。同社はその後、1998年から2001年にかけてジョーダンのスポンサーを務めた。
メルセデスもまたMastercardと交渉していたと見られるが、「Priceless」をキャッチフレーズに掲げる決済大手は最終的に、メルセデスよりも上のコンストラクターズ選手権2位につけるマクラーレンを選んだようだ。
Mastercardのブランディングは今シーズン後半より行われる予定で、契約の一環としてカード会員に対し、Mastercard Priceless Experiencesプログラムを通じて、F1およびマクラーレンへの独占的アクセスを提供する計画だという。
Mastercardについてマクラーレンのザク・ブラウンCEOは「世界中で誰もがすぐに認識できる象徴的な赤色と黄色のロゴを持つ素晴らしいブランド」であるとして、スポンサーシップの提携を歓迎した。
また、Mastercardのチーフマーケティング&コミュニケーションオフィサーを務めるラジャ・ラジャマナールは「我々は常に、顧客やカード会員に価値を提供する新しい方法を模索している。彼らの情熱、最も愛するものを身近に感じてもらうことが重要であり、その意味においてレースは世界中で最もエキサイティングかつ普遍的な情熱の1つである」と語った。
「多くの人々にとってマクラーレンはレースの代名詞であり、エキサイティングかつ革新的、そして目的意識の高いブランドだ。我々はファンにとって意味のある方法で両ブランドを結びつけることを楽しみにしている」
急成長するF1にはクレジットカード会社が続々と参入している。
同じ米国の決済ブランド「Visa」は2023年シーズンに先立ち、RBフォーミュラ1と複数年に渡るタイトルスポンサー契約を結んだ。また、アメリカン・エキスプレス、通称アメックスは昨年、F1との間でアメリカ大陸限定の複数年に渡る地域パートナーシップを締結した。