セバスチャン・ベッテルのF1王者獲得を予想するヘルムート・マルコ博士

ヘルムート・マルコcopyright formula1.com

レッドブル・レーシングのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、2017年のF1ワールドチャンピオンはセバスチャン・ベッテルになるだろうと考えている。

今季のドライバーズタイトル争いについて質問されたマルコ博士は、F1公式サイトで次のように語った。

「ベッテルだと思うよ。私は彼のメンタルが強いことを知っているからね。それに、フェラーリは上げ調子だ。シルバーストンを除けば、フェラーリがシーズン前半戦で最も強いマシンを持っていたのは明らかだよ。様々な諸条件のためにチャンスを活かしきれなかっただけさ」

シーズン前半戦をハンガリーGPの優勝で締めくくったベッテルは、14ポイント差でルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)を抑えドライバーズ・ランキングをリードしている。両者は共に今季4勝を挙げており、これにバルテリ・ボッタスが続く状況となっている。

マルコは夏休みの充電期間を経てベッテルは更に強さを見せると主張するが、シーズン後半戦のカレンダーにはスクーデリア・フェラーリよりもメルセデスAMGが得意とするサーキットが並ぶ。

ベルギーのスパ・フランコルシャン、イタリアのモンツァ等、エンジンパワーがモノを言う高速サーキットでは、メルセデスが速さを見せつけることになるだろう。フェラーリがメルセデスと互角の勝負を繰り広げそうなグランプリはシンガポール位のものであり、夏明け以降の戦いは決してベッテルにとって楽なものではない。

とは言え、勝利に飢え勢いに乗るベッテルを仕留めるのは簡単なことではなく、ハミルトンと比べると安定的な成績を残す能力に長けている。期待の意味を含めれば、ベッテルの年間王者を予想する者は少なくないだろう。

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