マカオGPクラッシュ:事故のフローレシュは脊椎骨折、19日月曜に手術の見通し…F1界からも心配の声が続々
Published:
18日午後に開催されたマカオGPのFIA F3ワールドカップ決勝で発生したクラッシュに関し、チーフメディカルオフィサーがメディカルレポートを発行。事故によって負傷した5名の詳細な容態が明らかにされた。
F3マシンでの世界一を決するF3マカオGP。悲劇的な事故は4周目に発生した。カーナンバー25番のフローシュが、ホームストレート終端のターン1外側に設置された鉄製フェンスを時速276kmで突き破り、その先に設置されていた仮設スタンドへと激突。レースは2時間半に渡り一時赤旗中断となった。
方向によるとヴァン・アメルスフォールト・レーシングの女性ドライバー、ソフィア・フローシュは、脊椎を骨折し背中に痛みを訴えているもののバイタルサインは安定。現在は仁伯爵総合病院で精密検査を受けており、19日月曜午前に同院にて手術を受ける見通しだという。
当人が投稿したかどうかは不明であるものの、事故発生から4時間半後にフローシュの公式Twitterアカウントが更新され「私は大丈夫。明日の朝に手術を受ける事になりました。FIAとHWA、そしてメルセデスが手厚く面倒を見てくれています。温かいメッセージをくれた全ての人に感謝しています」とのつぶやきが投稿された。
Just wanted to let everybody know that I am fine but will be going into Surgery tomorow morning. Thanks to the @fia and @hwaag_official @MercedesAMGF1 who are taking great care of me.
Thanks to everybody for the Supporting messages.
Update soon.— Sophia Floersch (@SophiaFloersch) November 18, 2018
他の4名の容態についてレポートは、トムスの坪井翔は腰に痛みを訴えており経過観察処分と報告。事故発生時にフェンス外側にいたマーシャル、Chan Cha In氏は頭部を中心に重傷。日本人のカメラマン南博幸氏は頭部と顔に外傷を負っているものの、意識はあり命に別状はないとの事。アシスタントのChan Weng Wang氏は肝裂傷と発表した。
衝撃的な事故に対して、負傷した5名を気遣う声がF1界からも続々と挙がっている。アルファロメオ・ザウバーのシャルル・ルクレールは「一刻も早く事故に遭われた方々の吉報が流れる事を祈ってる」とコメント。マクラーレンのフェルナンド・アロンソは「僕の想いはソフィア・フローシュと共にある。早くポジティブなニュースが聞ける事を祈ってる!気を確かに頑張って!」とツイートした。
フローシュに意識があるとの報を受けたフェリペ・マッサは「良いニュースが聞けて嬉しい!この調子で朗報が聞きたい」とコメント。ルノー・スポールのニコ・ヒュルケンベルグも自身のTwitterを更新し「マカオGPでのおぞましい写真を見たよ。。僕の想いはソフィア・フローシュと怪我をしたその他のみんなと共にある」とつぶやいた。
「ソフィア・フローシュが脊椎を骨折したと聞いた。悲しい事だ」とジェンソン・バトン。WEC世界耐久選手権第5戦上海6時間レースを終えたばかりの元マクラーレン・ホンダのドライバーは、被害が最小限で済んだ可能性を指摘した。「彼女が今日のマカオGPで遭ったアクシデントは本当に酷いように見えるけど、もっと悲惨な事態に発展していた可能性もある」