出揃った2022年仕様のF1エンジンサウンド、ホンダ含む4メーカーを聴き比べる

ホンダが2019年シーズンのFIA-F1世界選手権に投入し、レッドブル・レーシングとスクーデリア・トロロッソが搭載したパワーユニット「RA619H」、2021年3月22日撮影 (3)Courtesy Of Honda Motor Co., Ltd

スクーデリア・アルファタウリは2月4日、2022年型F1マシン「AT03」を始動させ、最新スペックのホンダ製F1パワーユニット(PU)が奏でる官能的な音色を披露した。これで4メーカー全てのエンジンサウンドが出揃った。

車体関連のレギュレーションが刷新された一方、PU関連の規制は殆ど変わらない。各コンポーネントは2段階のホモロゲーションを経て、本年9月1日から2025年末まで開発が凍結される。ただし2022年は燃料が変更される。

テクニカル・レギュレーション第16条4項4が定める通り、燃料の10%以上は「先進的なサスティナブル・エタノール」でなければならない。メーカーは燃焼室を中心に対応を迫られた。

メルセデス

2022年シーズンに向けて最も早くエンジンに火を入れたのはメルセデスだった。大波乱の最終アブダビGPの余韻残る昨年末、チームは9連覇に向けて「W13」を始動させた。

ルノー

年明けから程なくすると、パワー向上の代償として信頼性に懸念材料があるとの一部報道を払拭せんとばかりに、今度はPUに「ルノー」のバッジを掲げるアルピーヌが「A522」を始動させた。

フェラーリ

ホンダとメルセデスのトップ2メーカーとのマッチアップを目指すのはルノーだけではない。今季の大本命となるか、スクーデリア・フェラーリは今月、2022年型マシンを「F1-75」と命名した事を明らかにすると共に、逆襲の新PU「066/7」のファイアアップ動画を公開した。

ホンダ(レッドブル・パワートレインズ)

そして遂に、ファエンツァのチームが”レッドブル・パワートレインズ”の仮面を被った全方位ホンダ製のF1パワーユニット(本来なら「RA622H」と呼ぶべきだろうか)のエンジンサウンドを公開した。

録音環境に違いがあるため単純比較はできないが、それでもなお、アレコレ妄想を膨らませながら各メーカーのサウンドを聞くのは楽しい。シーズンは43日後の3月21日にバーレーンで開幕を迎える。

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