ルマン24 残り3時間:トヨタ、一度も首位を譲らず圧巻の速さ。トップ快走の8号車アロンソは中嶋一貴へ最後のバトン
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第86回ル・マン24時間レースは21時間を消化、修了まで3時間を残すのみとなった。TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050ハイブリッドは、チーム内で何度か順位を入れ替えながらも一度も1-2の順位を譲る事なく圧巻の速さを披露。正念場のラスト3時間に挑んでいる。
残り2時間半を切ったところで、首位を牽引していた8号車がフェルナンド・アロンソから中嶋一貴へとバトンタッチ。1分50秒遅れで2番手に続いていた7号車のホセ・マリア・ロペスが小林可夢偉へとステアリングを引き続いた。これが最後のドライバー交代となる。
総合3番手にはトップのトヨタから12周遅れでレベリオン・レーシング3号車が、その後ろにはチームメイトの1号車が同13周遅れで走行を重ねている。マシントラブルやクラッシュなどのアクシデントが怒らぬ限り、トヨタのトップは揺るぎない情勢だ。
このまま順調に走行を続け現在のポジションそのままにレースを終えた場合、アロンソは世界三大レースの内の2つを制する事となる。アロンソは伝統と格式高いF1モナコGP、ルマン24時間レース、インディ500の3つで勝者となる事を目標に上げており、昨年はF1を欠場してまで渡米し、インディアナポリス500へのスポット参戦を果たした。
朝を迎えてからのル・マンでは、蓄積した疲労のためか、夜を乗り越えてきた車両のクラッシュやコース修復によるセーフティカー導入が目立った。トヨタは早朝に2台が揃って80km/h制限のスローゾーンで速度違反。60秒のピットストップペナルティが科せられるも、勢い衰えることなくトップ同一周回をキープし続けている。
これまでの21時間を完全に支配し、盤石のレース展開をみせているTOYOTA GAZOO Racingだが、チェッカー直前にマシントラブルで涙を飲んだこともあるだけに、残る3時間も一瞬も気を抜く事なく確実にチェッカーを受けるべく、最終盤の難関に向けて気持ちを新たにする。夜を徹して戦い続けていたメカニック、エンジニア、ドライバーの披露はピークに達しつつある。
序盤に電気系統のトラブルによって3時間近くをガレージで過ごしたジェンソン・バトンのSMPレーシング11号車は、ライバル達の後退を尻目に徐々にポジションを上げ、総合41番手、クラス5番手にまで挽回し走行を続けている。
2018年ルマン24時間 途中経過順位 21時間(LMP1クラス)
Pos | No. | Driver | Team | Lap | Gap |
1 | 8 | 中嶋一貴 セバスチャン・ブエミ フェルナンド・アロンソ |
TOYOTA GAZOO Racing トヨタ TS050 HYBRID |
337 | |
2 | 7 | 小林可夢偉 マイク・コンウェイ ホセ・マリア・ロペス |
TOYOTA GAZOO Racing トヨタ TS050 HYBRID |
337 | 1:43.690 |
3 | 3 | トーマス・ローレン マティアス・ベシェ グスタボ・メネゼス |
レベリオン・レーシング レベリオンR13・ギブソン |
326 | 11 Laps |
4 | 1 | アンドレ・ロッテラー ニール・ジャニ ブルーノ・セナ |
レベリオン・レーシング レベリオンR13・ギブソン |
326 | 11 Laps |
5 | 11 | ヴィタリー・ペトロフ ミカエル・アレシン ジェンソン・バトン |
SMPレーシング BRエンジニアリングBR1・AER |
282 | 55 Laps |
6 | 5 | チャールズ・ロバートソン マイケル・シンプソン レオ・ルーセル |
CEFC TRSMレーシング ジネッタG60-LT-P1・メカクローム |
264 | 73 Laps |