フェラーリ︰ルクレール、ベッテルとの同士討ちを謝罪「申し訳ないで済む話じゃない」
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F1シュタイアーマルクGPで発生したスクーデリア・フェラーリ勢の同士討ちについて、シャルル・ルクレールは自身に全ての責任があるとしてチームとセバスチャン・ベッテルに謝罪した。
「自分自身に失望している。申し訳ないと思っているけど、それで済む話じゃない。今日のセブ(ベッテル)には何の落ち度もない。チームを失望させてしまった。1周目で順位を上げることに躍起になってしまった。学んで次に活かしたい」
SF1000の空力面に深刻な問題があるとしてマラネロは車体開発の方向性を大きく転換。ファクトリーのスタッフ達の懸命の努力の甲斐もあって、チームは第3戦ハンガリーGPで導入を予定していたアップグレードパッケージの一部を、今回のレースで前倒し投入した。
だが、そんな努力も水の泡に終わってしまった。
7月12日に開催されたレッドブル・リンクでの第2レース。注目のオープニングラップでルクレールはターン3でイン側に飛び込み、アウト側にいたベッテルに激突した。
接触の衝撃でルクレールの左リアタイヤは宙に浮き、ベッテルのリアウイングを破壊。これによりセーフティーカーが導入され2台ともがピットインした。ルクレールはハードタイヤに履き替えて最後尾でコースに復帰したが、ベッテルはそのままガレージ内へと運び込まれリタイヤした。
レースは4周目にリスタートを迎えたが、フロアを大破したルクレールはペースが上がらずチームは5周目にピットインさせ、ルクレールもヘルメットを脱いだ。
同士討ちは3戦ぶりだ。インテルラゴス・サーキットで開催された2019年F1ブラジルGPでは両者共にチームとマッティア・ビノット代表に謝罪したが、今回の事故ではルクレールのみがチームに詫びる事となった。
ぶつけられた格好となったベッテルは、ルクレールの動きについて「本当に驚いた」と述べ、自身にできる事は「殆どなかった」と付け加えた。