ルマン24敗北のトヨタ「優勝するまで”絶対に”諦めない」ドライバー&関係者コメントのまとめ

トヨタ・ガズーレーシングcopyright TOYOTA_GR

昨年の屈辱を晴らすべく、9人3台体制でル・マン24時間レースに挑んだTOYOTA GAZOO Racing‏、予選でフロントローを独占し好調なスタートを切ったものの、7号車と9号車はトラブルによりリタイヤし、8号車のみが何とか完走を果たすという厳しいレースとなった。世界の頂点に君臨する伝統の耐久戦は、今年もトヨタを退けた。

ポルシェLMPチームには届かず、LMP1クラス2位という結果に終わったトヨタだが、マシン開発を統括する村田久武はレース後「自分たちは優勝するまで諦めることは絶対しません」と語り、来年以降も初の優勝に向けて開発を進めていくことを強調し、来季のルマン参戦を明言した。

ハイブリッド勢の全てが24時間の耐久に耐えられずにトラブルを抱えた85回目のルマン、18日の決勝を終えた小林可夢偉、中嶋一貴、国本雄資の3名の日本人ドライバーと、アンバサダーを務める脇阪寿一、アレックス・ブルツそして、開発部長の村田久武のコメント及び動画を以下にまとめた。

「何かが足らなかった」と語る可夢偉、ファンへの感謝の気持ちを述べた一貴、「もっと走りたかった」と初参戦の国本、昨年の”23時間57分の雪辱”を晴らす事ができなかったトヨタの面々は、皆一様にその悔しさを語った。

トヨタ日本人ドライバー3人のコメント

小林可夢偉 / 7号車ドライバー

17年のルマンでは、僕たち7号車は残念ながらクラッチのトラブルで完走することができませんでした。熱い思いと去年の悔しさから1年かけてかなり強い車を作ってきました。それが強すぎたのか、まだまだ足らなかったのか、正直に言えば、まだ何かが足らなかったのだと思います。

想像もしていなかった形で終えることになってしまい、悔しい思いでいっぱいですが、トヨタハイブリッドカーを優勝に導けるように頑張りたいと思います。今回は本当に悔しい思いですが、来年こそはしっかり結果を残して皆さんの期待と夢に応えたいと思います。たくさんの応援、本当にありがとうございました。

中嶋一貴 / 8号車ドライバー

24時間応援ありがとうございました。毎年毎年すみませんという気持ちですが、また来年頑張りたいと思います。懲りずにこれからも応援していただけたらと思いますので、よろしくお願いします。

国本雄資 / 9号車ドライバー

僕にとっての初めてのルマンでのレースは、約11時間走った所でリタイヤという結果で終わりました。凄く悔しいですし、本当はもっと走りたかったです。日本のみなさんもすごく応援してくださいましたし、チームの皆も精一杯頑張ってくれたのですが、最後まで走りきれずに本当に悔しいです。

1月からこのトヨタ・ガズーレーシングに入って、テストを重ねながらここまでやってきました。もっとルマンのサーキットを走りたかったし、良い結果を残したかったです。またチャンスがあれば、強い気持ちを持って戦いたいと思います。長い間応援ありがとうございました。

チーム関係者コメント

脇阪寿一 / チームアンバサダー

本当にどうもありがとうございました。残念な結果になりましたが、このレースはトヨタ・ガズーレーシングに、悔しい気持ちと我々に足らないもの等様々な経験をもたらし、未来に対しての物凄く大きなものになったと思います。今回は豊田章男社長にこの地に来て頂き、スタッフと選手たちに寄り添いながら、WECでのトヨタの戦いを最後の最後まで見届けていただきました。

LMP1の2位表彰台に上がって頂きましたが、2位というのはあまりカッコイイものとは言えません。あの表彰台から見る景色は、1位と2位と3位とでは違うかもしれませんが、表彰台の下に広がる多くの観客を目の当たりにしたことだと思います。我々のボスは負けてはいません。来年の戦いがどうなるかを、是非応援いただけたらと思います。

アレックス・ブルツ / チームアンバサダー

トヨタのファンとモータースポーツファンの皆さん、今回のル・マン24時間レースも凄まじいレースになりました。ルマンで勝つことが如何に難しいことかを改めて感じさせられました。ルマンは世界で最も過酷なレースだからこそ、我々トヨタは参戦し続けているのです。これまでも、これからも諦めることなく、ル・マンで勝つために挑戦し続けます。

村田久武 / GR開発部部長

この一年間色んな方に応援していただいて、自分たちの力になったし、チーム全員で力を合わせて一年間頑張ってこられたのも皆様の応援のメッセージのおかげです。今年凄く残念な結果になったのですが、自分たちは優勝するまで諦めることは絶対しません。

この記事をシェアする

モバイルバージョンを終了