ルマン24《残8時間》順位：2台リタイヤ…7号車トヨタ、悲願の初優勝に向け依然リード

Published：2021/8/22 16:31 Updated：2024/8/28 07:16

サルト・サーキットで開催されているFIA世界耐久選手権（WEC）第4戦ル・マン24時間レースが、21日(土)現地16時の開始から数えて16時間を消化した。2台が公式にリタイヤを表明し、59台が残り8時間を戦う。

過去4度に渡って予選最速を記録する一方、ルマン未勝利の小林可夢偉擁する7号車TOYOTA GAZOO Racingが、接触やブレーキトラブル、タイヤのパンクなど、予期せぬアクシデントに見舞われながらも悲願の初優勝に向けてラップをリードする。

ウェットでのスタート直後に708号車グリッケンハウス007LMHに突かれ一時は最後尾近くにまで転落した8号車（セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレー）は、セバスチャン・ブエミの見事な巻き返しもあり1分8秒497遅れの2番手を走行。トヨタが4連覇に向け総合1-2体制を守る。

同じハイパーカーのライバル、36号車アルピーヌA480（アンドレ・ネグラオ、ニコラス・ラピエール、マシュー・バキシビエール）は4ラップダウンの総合3番手、708号車グリッケンハウス（ルイス・フェリペ・デラーニ、フランク・マイルー、オリビエ・プラ）がトップから6周落ちの総合4番手を走行する。

LMP2クラストップは31号車チームWRT。同一周回51秒落ちのロバート・クビサ擁する僚友41号車と共にクラスをリードする。

闇夜に包まれ再びの降雨がコースを濡らした5時間経過時点でトップを走行していた23号車ユナイテッド・オートスポーツは、ダンロップシケインに差し掛かったところでマニュエル・マルドナード駆る僚友32号車に衝突され転落した。

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また、フランコ・コラピント駆る26号車Gドライブ・レーシングが1号車リシャール・ミルに衝突した事で、タチアナ・カルデロン、ソフィア・フローシュ、ベイスク・フィッセールの女性ドライバーチームは169周を以てリタイヤを余儀なくされた。なお26号車はガレージ内で5ラップを失ったものの、コースに復帰した。

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LMGTE Proクラスでは激しいトップ争いが繰り広げられている。51号車フェラーリ488 GTE Evoから18.068秒落ちという僅差に63号車シボレー・コルベットC8.Rが続き、91号車及び92号車のポルシェGTチームが2台から1ラップダウンで追う展開だ。

深夜2時にフォード・シケインでクラッシュしたクーパー・マクニール駆る79号車ポルシェ911 RSR-19は大ダメージを受けながらも何とかピットへと戻った。

LMGTE Amクラスでは、2台のフェラーリ488 GTE Evoがトラブルに見舞われた。66号車JMWモータースポーツは29号車レーシング・チーム・ネザーランドとの接触によりギアボックスにトラブルを抱え、木村武史擁する57号車ケッセル・レーシングはエンジントラブルに見舞われテアトル・ルージュ・コーナーで煙を上げながら停車した。

クラストップを走行するのは83号車AFコルセで、1分41秒落ちで33号車TFスポーツが続く。チーム・プロジェクト1の56号車ポルシェはタイヤバリアに激突してレースを終えた。

その他の日本人勢としては、星野敏と藤井誠暢擁する777号車Dステーション・レーシングがLMGTE Amクラス6番手を、青木拓磨擁する84号車アソシエーションSRT41は総合37番手を走行している。

2021年ル・マン24時間レース 15時間経過順位