ガナッシの提訴はパロウの「F1参戦のチャンス」を妨げる試み、と担当弁護士
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2023年のレーシングドライバー契約を巡るチップ・ガナッシ・レーシング(CGR)からの提訴についてアレックス・パロウの弁護士は「F1参戦のチャンスから遠ざけようとする」ものだとして批判した。
パロウが2023年に向けてマクラーレン・レーシングと契約を結んだ事を受け、CGRは7月25日、「競合するレーシングチームが契約条件に反して彼と不適切に契約しようとしたため法的手続きを進めている」と述べ、マリオン郡一審裁判所に提訴した。
IndyStarの報道によれば、パロウの弁護士を務めるクイン・エマニュエル・アークハート・サリバン法律事務所のレイチェル・E・エプスタインは声明の中で次のように述べ、マクラーレンとの契約は将来的なF1参戦を見据えたものだと示唆した。
「CGRがアレックスをF1参戦の機会から遠ざけようとしている事に、そしてCGRがこの件に関して公に裁判を起こし、報道機関にコメントを出し続けている事に失望しています」
「アレックスは一貫してCGRに最善を尽くしてきました。CGRがアレックスのこの機会を否定しようとするのは残念な事です」
「我々は当事者が友好的にこれを解決できることを望んでいますが、そうならない場合は、CGRが要求したように、民間の仲裁で解決することを楽しみにしています」
パロウとマクラーレンとの契約発表は、来季参戦のカテゴリーを特定するものではなかった。インディカーに加えて来季よりフォーミュラEへの参戦を開始するマクラーレンは、パロウとの契約にF1テストプログラムが含まれている事を明らかにしている。
CGRは8月末までに公聴会を開くよう要求しており、パロウは召喚状受領から20日以内に返答しなければならない。
2022年シーズンのインディカーは9月11日のラグナセカで閉幕する予定で、首位に僅か44点差のランキング6位につけるパロウは、原告であるチームと共に少なくとも今季の残り5レースを戦うという異様な状況に置かれている。