レッドブル・ホンダ初陣のアルボンへの高評価に疑問呈するクビアト「僕には理解できない」
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アレックス・アルボンのレッドブル・ホンダでのデビュー戦は、パドックで称賛を浴び、広く好意的に受け止められたが、F1イタリアGPの舞台モンツァに姿を現したトロロッソ・ホンダ時代のかつてのチームメイト、ダニール・クビアトは別の考えを持っており「なぜそんなに高く評価されているのか分からない」と語った。
ホンダのスペック4エンジンの封が切られた事で、アルボンは17番グリッドからのレースを強いられるも、レースを通して徐々にポジションを挽回。ファイナルラップでセルジオ・ペレスを交わし、見事5位フィニッシュを果たした。クリスチャン・ホーナー代表やアドバイザーのヘルムート・マルコはその走りを高く評価したものの、クビアトはあまり感銘を受けていなかった。
「何故そんなに良いスタートだと評価しているのか僕には分からない」とダニール・クビアト。「彼はレッドブル・ホンダに乗って僕の前でスタートしたのに、36周にも渡って僕の後方を走っていた。多分、将来的には彼はもっと良くなるだろうけどね」
「もし彼がトロ・ロッソに乗ってあのレースをしたのであればアメージングだけど、彼はレッドブルに乗ってたんだ」
「僕はただ、自分が目にしたものにコメントしているだけだ。(5位というのは)確かにあの日、あのクルマで達成できた最大限のリザルトだとは思うけど、彼は僕らとバトルをし、その上僕はレースの大半で彼を抑え続けたんだ。マシンの性能が重要なスパで、彼は僕の後ろを走っていた。僕としては、そういったレースが出来て本当に満足してるけどね」
初めてのマシンでのレースであった事は考慮されて然るべきだが、クビアトの意見に拝聴の価値があるのもまた事実だ。アルボンはクビアトより2グリッド前方でレースをスタートしたものの、オープニングラップでクビアトにポジションを譲り、22周目までの第一スティントでは1台もオーバーテイク出来ずにポジションを維持するだけであった。
アルボンへの評価が不自然に高いと感じてはいるものの、クビアトはそれと同時に、アルボンが置かれた境遇に理解を示している。F1デビューから僅か12戦でトップチームへと移籍し、フェルスタッペンのような確立されたドライバーをチームメイトに迎える事がどれほど大変かという事を。。
「チームメイトというものは大抵の場合、かなり似通った性能のマシンに乗ることになる」とクビアト。「それは、そのマシンをドライブして達成できるチャンスが殆ど同じだという事を意味している」
「僕はマックスとチームメイトになった事がないから、正直なところ、彼がドライバーとしてどうなのか正確に判断しようがないんだけど、彼は非常に良い状態にあるように見える。それは確かだ」
フェラーリでの開発ドライバーを経て、今年一年ぶりにF1復帰を果たしたクビアトは、ドイツGPでファエンツァのチームに11年ぶり、チーム史上2回目の表彰台をもたらし、ドライバーランキングでキミ・ライコネンを抑えて8位につける活躍を見せている。