アロンソ、電気系統のトラブルでリタイヤ「予定変更してPU交換を見送ったのに…」
Published:
マクラーレンF1チームのフェルナンド・アロンソは、モンツァ・サーキットで行われた第14戦F1イタリアGP決勝で9周目に突如失速。力なくピットへと戻りそのままレースを終えた。スポーティング・ディレクターのジル・ド・フェランはレース後、トラブルの原因は電気系統であると公表した。
アロンソは6つのエンジンコンポーネント全てが年間上限数に達しており、残りのシーズンのいずれかのグランプリでエンジン交換による降格ペナルティを受ける必要がある。
チームは当初、パワー感度が高く苦戦が予想されていたモンツァでのPU交換を予定していたものの、アロンソは予選で予想外の13番手を獲得。巡ってきたチャンスを失うわけにもいかず、スケジュールを変更する事となった。
マシンを降りたアロンソはこの点に触れ「わざわざ交換を見送ったのに1ポイントも獲れず、しかもこの後(得意とする)コースでエンジンを交換しなきゃならないなんて、ダメージ2倍だよ」と失望をあらわにした。
エンジン交換を見送った意味がなかった
フェルナンド・アロンソ決勝: リタイヤ, グリッド: 13番手
今週末のパフォーマンスは予想してたよりも遥かに良かったから、ポイント獲得のチャンスがあるかもって思ってたんだ。それだけにレース開始早々のリタイヤは残念だよ。
本当はスパとかモンツァとかみたいに、僕らに不利なサーキットでエンジン交換をしてペナルティを受ける予定だったんだけど、予想以上に調子が良かったから今回は交換するのを取り止めたんだ。
だから、1ポイントも獲れなかったのは余計に悔しいし、この後のグランプリの何処かでその分のペナルティを消化しなきゃならないから2倍痛いよ。
スタート直後からターン7とかターン8でミスファイアが出てたんだけど、最終的に電源が落ちてしまって、転がり込むようにピットに入るハメになった。本当に悔しい。今後はこういった信頼性のトラブルがないと良いんだけどね。
53周で争われた決勝レースでは、3番グリッドからスタートしたメルセデスAMGのルイス・ハミルトンが、僚友バルテリ・ボッタスのサポートを得て逆転優勝。2位は地元フェラーリのキミ・ライコネン。3位表彰台には今回のレースの影の主役ボッタスが滑り込んだ。
F1サーカスはヨーロッパラウンドに別れを告げ、9月14日(金)から始まるシンガポールGPへと向かい、戦いの舞台をアジアに移す。