マン島TT:2022年よりライブストリーミング配信を開始、フォーマットも改定
Published:
マン島TTレースは新たな観客層の獲得に向けて、2022年よりレースの模様をインターネットを通じてライブストリーミング配信すると共に、イベントスケジュールとクラスレギュレーションを変更する。
マン島TTレースは1907年に初開催された公道オートバイレースで、伝統的に5月末から6月頭にかけてインベントが行われているが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの影響で昨年と今年の2年に渡って中止を余儀なくされた。
観客数の減少に悩むマン島TTレースのプロモーターは6月11日(金)、主に若年層の取り込みに向けて、複数の計画からなる改革案を発表した。その柱がライブストリーミングだ。
マン島TTは2022年に向けて独自のデジタルチャンネルを開設し、2週間に渡って行われる全予選及びレースを余す所なく伝える他、レース以外にもライダーストーリーやインタビュー、ドキュメンタリーや長編映画の配信を計画する。
また、3年ぶりの開催を目指す2022年に向けてスケジュールを大きく改定する。
5月29日(日)から6月10日(金)に予定されている来年のイベントでは、プラクティスが5日間に短縮される一方、レース開催日は4日間から6日間へと拡大され、レース数も8レースから10レースへと増やされる。各クラスのレース前にはウォームアップが新たに設けられる。
また、従来のライトウェイトTTはスーパーツインTTへと改称され、アプリリアの新型RS660やヤマハのR7といった700cc以下の2気筒マシンの参戦が認められる一方、サイドカーTTクラスは現行の4気筒600ccエンジンに加えて2気筒900ccエンジンの使用が認められる。