2023年インディカー:カレンダーと参戦ドライバー及びチーム
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28回目のシーズンを迎えた2023年のNTTインディカー・シリーズ(IndyCar Series)は3月5日のセント・ピーターズバーグで開幕を迎え、前年と同じ全17戦で争われた。米国オープン・ホイールの公式チャンピオンシップとしては112シーズン目。
アレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)がシーズン5勝を挙げて2年ぶり2度目のチャンピオンを獲得した。
開催日程カレンダー
オーバル5戦、市街地5戦、常設ロードコース7戦と、前年と同じ構成での計17戦が行われた。第107回インディアナポリス500マイルレースは5月28日に決勝が行われ、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が500初優勝を果たした。
Rd. | 開催日 | イベント | コース種別 |
---|---|---|---|
1 | 3月5日(日) | セント・ピーターズバーグ | 市街地 |
2 | 4月2日(日) | テキサス・モータースピードウェイ | オーバル |
3 | 4月16日(日) | ロングビーチ | 市街地 |
4 | 4月30日(日) | バーバー・モータースポーツ・パーク | ロード |
5 | 5月13日(土) | IMS | ロード |
6 | 5月28日(日) | インディ500 | オーバル |
7 | 6月4日(日) | デトロイト | 市街地 |
8 | 6月18日(日) | ロード・アメリカ | ロード |
9 | 7月2日(日) | ミッド・オハイオ | ロード |
10 | 7月16日(日) | トロント | 市街地 |
11 | 7月22日(土) | アイオワ・スピードウェイ | オーバル |
12 | 7月23日(日) | アイオワ・スピードウェイ | オーバル |
13 | 8月6日(日) | ナッシュビル | 市街地 |
14 | 8月12日(土) | IMS | ロード |
15 | 8月27日(日) | ゲートウェイ | オーバル |
16 | 9月3日(日) | ポートランド | ロード |
17 | 9月10日(日) | ラグナ・セカ | ロード |
テレビ放送
2023年シーズンのインディカー・シリーズは例年通りGAORA SPORTSで全戦が生放送された。
参戦チームとドライバー
全チームがユニバーサル・エアロキットとファイアストンタイヤを装着したダラーラIR18シャシーを使用した。エンジンサプライヤーはホンダとシボレーの2社。
当初は2.4リッターV6ツインターボ・ハイブリッドが導入される予定であったが、2.2リッターV6ツインターボ・エンジンが継続された。
スポット参戦を含めて37名のドライバーが参戦した。佐藤琢磨はオーバル専任としてチップ・ガナッシ・レーシングから5戦に参戦。インディ500の7位が最上位結果となった。
チーム | エンジン | 車番 | ドライバー |
---|---|---|---|
A.J. Foyt A.J. Foyt Enterprises | シボレー | 14 | サンティノ・フェルッチ |
55 | ベンジャミン・ペダーセン | ||
アンドレッティ・オートスポーツ Andretti Autosport | ホンダ | 26 | コルトン・ハータ |
27 | カイル・カークウッド | ||
28 | ロマン・グロージャン | ||
29 | デブリン・デフランチェスコ | ||
アロー・マクラーレン Arrow McLaren | シボレー | 5 | パト・オワード |
6 | フェリックス・ローゼンクヴィスト | ||
7 | アレクサンダー・ロッシ | ||
チップ・ガナッシ Chip Ganassi Racing | ホンダ | 8 | マーカス・エリクソン |
9 | スコット・ディクソン | ||
10 | アレックス・パロウ | ||
11 | マーカス・アームストロング | ||
佐藤琢磨 | |||
デイル・コイン with HMDM Dale Coyne Racing with HMD Motorsports |
ホンダ | 18 | デイビッド・マルーカス |
デイル・コイン with RWR Dale Coyne Racing with Rick Ware Racing |
ホンダ | 51 | スティング・レイ・ロブ |
エド・カーペンター Ed Carpenter Racing | シボレー | 20 | コナー・デイリー |
21 | リーナス・ヴィーケイ | ||
フンコス・ホリンジャー Juncos Hollinger Racing | シボレー | 77 | カラム・アイロット |
78 | アグースティン・カナピーノ | ||
メイヤー・シャンク Meyer Shank Racing | ホンダ | 6 | エリオ・カストロネベス |
60 | シモン・パジェノー | ||
レイホール・レターマン・ラニガン Rahal Letterman Lanigan Racing | ホンダ | 15 | グラハム・レイホール |
30 | ジャック・ハーヴィー | ||
45 | クリスチャン・ルンガー | ||
チーム・ペンスキー Team Penske | シボレー | 2 | ジョセフ・ニューガーデン |
3 | スコット・マクラフリン | ||
12 | ウィル・パワー |
チャンピオンシップ ポイントシステム
選手権はドライバーとエンジンマニュファクチャラーの2つ。シーズン閉幕時に最も多くのランキングポイントを獲得した者がNTTインディカーシリーズのチャンピオンとなる。
同点の場合は優勝回数でチャンピオンを決定する。それでも同点の場合は2位、3位とチャンピオンが決まるまで同じ採点を繰り返す。
インディ500については2014年以降、通常レースの2倍のポイントが付与されてきたが、この1レースで成績不振に陥ると選手権争いで「過度に不利」となる事から、廃止された。
なおポールシッターに12ポイント、2位に11ポイント…12位に1ポイントを付与するインディ500予選上位12名に対する特別なポイント付与体系は維持された。
フィニッシュ順位別獲得ポイント
ポールアワードは1点。1周でもリードラップを刻めば1点。最多リードラップは2点。
順位 | ポイント |
---|---|
1位 | 50 |
2位 | 40 |
3位 | 35 |
4位 | 32 |
5位 | 30 |
6位 | 28 |
7位 | 26 |
8位 | 24 |
9位 | 22 |
10位 | 20 |
11位 | 19 |
12位 | 18 |
13位 | 17 |
14位 | 16 |
15位 | 15 |
16位 | 14 |
17位 | 13 |
18位 | 12 |
19位 | 11 |
20位 | 10 |
21位 | 9 |
22位 | 8 |
23位 | 7 |
24位 | 6 |
25位以下 | 5 |
エンジンマニュファクチャラー選手権
各レースにおける各々の陣営のフル参戦ドライバーの内、上位2名の獲得ポイントをシーズンを通して合算していく。なお、各レースでポールポジションを獲得したエンジンメーカーには1ポイント、優勝メーカーには5ポイントが与えられる(インディ500を除く)。
インディ500においてはポールポジションを獲得したエンジンメーカーに2ポイント、予選初日の最速エンジンメーカーに1ポイントが与えられる。またインディ500決勝レース中に2,000マイルの走行距離を達成したエンジンメーカーには、インディ500で獲得したマニュファクチャラーポイントと同数の追加ボーナスポイントが与えられる。