INDYCAR:チップ・ガナッシ、所属ドライバーのアレックス・パロウを提訴
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インディカー・シリーズに参戦するチップ・ガナッシ・レーシング(CGR)が所属ドライバーのアレックス・パロウを提訴した。両者は来季の契約を巡って対立しており、CGRは8月末までに公聴会を開くよう要求している。
CGRが7月12日、現役シリーズチャンピオンであるパロウとの契約延長オプションを行使したと発表した数時間後、マクラーレン・レーシングがパロウとの来季契約を発表した。これに関してパロウは「続けるつもりはない」と、CGRのリリースを否定した。
CGRが7月25日にマリオン郡一審裁判所に提出した書類には、訴状の全ては開示されていないものの、付属書類としてパロウとの契約に関するマクラーレンのリリースとツイート、CGRのリリースに反論するパロウのツイートが添えられている。
なお、被告人としてパロウとALPAレーシングSLが記されているが、そこにマクラーレンの名はない。パロウは召喚状受領から20日以内に返答する必要がある。
CGRは声明の中で、提訴にも関わらず今後もパロウを引き続きサポートする意向を示した上で「競合するレーシングチームが契約条件に反して彼と不適切に契約しようとしたため法的手続きを進めている」と説明した。
2022年シーズンのインディカー・シリーズは9月11日のラグナセカで閉幕する予定で、パロウは原告であるチームと共に少なくとも今季の残り5レースを戦うという異様な状況に置かれる事になる。
移籍を巡って対立する中、パロウはアイオワ・スピードウェイで行われた第12戦を終え、ランキング首位に立つチームメイトのマーカス・エリクソンに44ポイント差の6位につけている。