走行僅か5周…ルノーエンジンの信頼性不足に怒り心頭のフェルスタッペン / F1ハンガリーGP決勝
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ルノーエンジンの信頼性不足のために、僅か5周したのみでハンガリーGPを終える事となったレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンは、その悔しさと怒りを隠そうとはしなかった。
ハンガロリンクでのレース6周目、セクター1に差し掛かった5番手マックス・フェルスタッペンがターン6で突如失速。表彰台への返り咲きを目指し好スタートを切ったフェルスタッペンは、エンジントラブルによってレース続行断念を強いられた。
「マシンには満足してたしスタートだって良かったのに、たった6周でレースが終わってしまった。ストレス以外の何物でもないよ。全力で努力して有望なポジションにつけてたのに、信頼性の問題でストップしなきゃならないなんてさ」
「先頭グループの連中と戦えるだけのマシンだったのに、みすみすポイントを逃すなんてホント悔しい。僕やチームにとってってだけじゃなく、僕を応援するためにわざわざ足を運んでくれたファンの事を思うと残念でならない。ほんの数周走っただけで終わってしまうレースなんて見てて楽しいわけ無いじゃん」
「次のスパでペナルティを受けるかどうかはまだ分からないけど、まずは詳しく調査してどうするのか最善なのかを議論してみるつもり。こんな形でシーズン前半戦を終えることになるなんて、今は夏休みを取る気分になんてなれないよ」
チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、スローダウンする33号車を為す術なくモニターで眺めながら、一向に改善されないルノーエンジンの信頼性に苛立ち怒りをぶちまけた。
「マックスにとって酷い仕打ちと言わざるを得ない。原因はエンジントラブルだ。おそらくMGU-Hだと思う。我々はこんなエンジンのために数百万ポンドを支払っているのだ。シリル(アビテブール/ルノー代表)から言い訳を聞くのはレースを終えてからだ」
1.6リッターハイブリッドターボが導入された2014年以降、ルノー・スポールは性能と信頼性の両方でライバルメーカーに遅れを取り続けている。グリッド最速と称されるシャシーを作り上げながらも、エンジンサプライヤーに足を引っ張られタイトル争いから遠ざかっている事に業を煮やしたレッドブルは、今季限りでルノーとのパートナーシップを解消。来季よりホンダ製エンジンを積み、ワークスステータスを武器に王者奪還を目指している。
今シーズンに限定してみれば、パフォーマンスという点でホンダはルノーと遜色ない性能を発揮しているものの、信頼性という点では多少マシといった程度。高い改善レベルを達成しない限り、ホンダがルノーの二の舞とならない保証はない。