違反に対して罰則が釣り合っていない、とレッドブル代表…ガスリーへのペナルティに不満

アゼルバイジャンGPの会見に出席したレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表copyright Red Bull Content Pool

レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は「違反に対して罰則が釣り合っていない」と語り、ピエール・ガスリーをピットレーンスタートへと追いやった古き時代のレギュレーションに不満をあらわにした。

アゼルバイジャンGPの2回目のフリー走行で9番手につけたガスリーは、チェッカー後に図らずもマシンの計量義務違反を犯してしまい、F1スポーティング・レギュレーション29条1項aに違反する形となった。

レーススチュワードは規約に定められている通りガスリーにピットスタートを命じたが、ホーナーのみならず「厳しすぎる裁定」との声がパドック内に飛び交っている。

「彼はルールに違反した。その点については議論の余地はなく明らかだ」とホーナー代表。レッドブルのボスは、ルールに反した行為が行われた事は認めたものの、問題は違反と罰則とが釣り合っていない事だと主張した。

「議論されるべきは、そのペナルティが違反に見合ったものかどうかという事だ。私の意見では、両者は釣り合っていない。まだ金曜だ。もし彼が50kgのアンダーウェイトで走っていたら、彼のペナルティーは(計量指示の)ライトを見逃したものよりも軽かったはずだ」

「この規則は金曜日に予選が行われていた時代の名残だ。もはや予選は金曜に行われておらず、タイム抹消という形が相応しい。現在のF1にはFP3があり、その後で予選が行われる。なぜグリッド最後尾スタートにしないのだろうか? ピットレーンスタートはあらゆる罰則の中で最も過酷なペナルティだ」

「彼は事実上、予選に参加しない事になる。ファンは、フロントランナーのクルマを見るチャンスを奪われたのだ。ピエールが輝くチャンスであったのに。この罰則は違反とマッチしていない」

予選に参加する意義を見いだせないガスリーは、予選前最終プラクティスで一度もショートランを行わず、決勝レースを見据えたセットアップ作業に取り組んだ。幸いにもバクー市街地コースはオーバーテイクが容易なサーキットであり、物事が噛み合えば、ピットスタートであっても入賞の可能性は十分にある。

F1アゼルバイジャンGP特集

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