ホンダ、超イケメンの最終「NSX Type S」日本価格は2794万円で30台限定

Published：2021/8/30 14:36 Updated：2021/9/4 21:07

本田技研工業は2021年8月30日、ミドシップレイアウトの高性能スポーツモデル「NSX Type S」を正式発表した。価格は2794万円（税込）。

全世界350台限定で、日本国内においては2022年7月に30台限定での発売が予定され、9月2日(木)にNSX PERFORMANCE DEALERにて受注を開始する。

過去の歴代NSXを凌駕するType S

2016年8月発表の2代目NSXは、卓越した動的性能と誰もが快適に操れるドライブ体験の両立を目標に「人間中心のスーパースポーツ」という初代モデルが提案したコンセプトを継承。ホンダ独自の電動化技術である3モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD」の採用によって、エンジン単体のみでは達成が難しい高レベルのレスポンスとハンドリング性能を実現した。

2代目NSXの集大成、最終モデルとなる「NSX Type S」では、歴代モデルを超えるパフォーマンスとデザインを追求。ダイナミクス面では加速性能やコーナリング性能、空力・冷却性能などを徹底的に突き詰め「ドライバーとクルマとの一体感」及び「操る喜び」を提供する。

デザイン面では限定となる新色マットカラーや、特別感を演出する専用パーツ、Type S専用ロゴの設定など、スーパースポーツとしての存在感と魅力に更なる磨きをかけ、機能面の進化を表現する新デザインを採用した。

NSX Type Sの主な特長

　

出力・トルク大幅向上のパワートレーン

2代目NSXに搭載のSPORT HYBRID SH-AWDは、3.5リッターV6ツインターボエンジンに、クランクシャフトと直結したダイレクト・ドライブモーターと9速DCT、前輪の左右を独立した2つのモーターで駆動するツインモーターユニット（TMU）を組み合わせて四輪の駆動力を電動制御するハイブリッドシステムだ。

TMUはプラストルクだけでなくマイナストルクも自在制御する高度なトルクベクタリングによって全速度域での高いライントレース性を実現した。

Type Sでは、燃焼効率の向上や高耐熱材ターボの採用による過給圧アップ、冷却性能向上などにより更なる出力向上を実現すると共に、インテリジェント・パワーユニット（IPU）のバッテリー出力と使用可能容量を拡大する事でシステム全体の出力・トルクを大幅向上させた。

また、運転時の高揚感やドライバーとクルマとの一体感を更に高めるべく、エンジンサウンドのチューニングや、減速時などで瞬時に適切なギアにシフトダウンできるパドルホールド・ダウンシフトをホンダ車として初採用した。

限界性能向上のシャシー

2代目NSXでは、高剛性の押出成形アルミ材を中心とした複数素材によるスペースフレームを採用して軽量かつ高剛性のボディーを開発。さらにオールアルミニウム製の独立懸架前後サスペンションとアクティブ・ダンパー・システムを採用する事で、多様なシーンで軽快なハンドリングと高速安定性の両立を実現している。

Type Sではフロント19インチ、リア20インチの高グリップ専用タイヤを採用するとともに、新デザインの専用鍛造アルミホイールによるワイドトレッド化で、サーキット走行時の限界性能とコントロール性を更に高めた。

進化したインテグレーテッド･ダイナミクス･システム

走行シーンに応じて最適な4つの走行モードが選択可能な「インテグレーテッド･ダイナミクス･システム」が見直された。Type S専用としてアクティブ・ダンパー・システム、EPS（電動パワーステアリング）の各制御や、「SPORT HYBRID SH-AWD」の駆動配分制御がテコ入れされた。

QuietモードではEVドライブの加速性能向上と走行領域を拡大。Sport/Sport+モードでは全輪の駆動制御や姿勢制御を最適化することで、ターンインから立ち上がりまで、ドライバーのイメージに限りなく忠実なライントレース性や、加速時の高いレスポンス性を実現した。

Trackモードではサーキットでのハイパフォーマンス走行における高いコントロール性や、エンジンサウンドの一体感を向上させるなど、すべてのシーンにおいてNSX Type Sならではの「操る喜び」を具現化した。

機能と存在感を両立させたデザイン

エクステリア

ワイド＆ローなスタイリングがより際立つアグレッシブな造形を志向。新デザインを採用した前後バンパーでは、エアロダイナミクス性能の大幅向上を追求。空力と冷却を高次元で両立させるトータル・エアフロー・マネジメントの更なる向上を目指し、デザイナーとレース経験を持つエンジニアが最先端のシミュレーションや風洞実験、走行試験を幾度となく重ねた。

限定新色でホンダ初のマットカラーとなる「カーボンマットグレー・メタリック」を含めて、スーパースポーツとしての魅力を高める全10色がカラーラインアップされる。

インテリア

シートはカラーバリエーションを一新。ヘッドレストにはNSXロゴの刺繍を施された。またグローブボックスにはType S専用ロゴを施して所有感を高めた。

カラーバリエーション

全10色のボディーカラーは以下の通り。

• カーボンマットグレー・メタリック（新色）
• ロングビーチブルー・パール（新色）
• バレンシアレッド・パール
• ヌーベルブルー・パール
• サーマルオレンジ・パール
• インディイエロー・パールⅡ
• カジノホワイト・パール
• 130Rホワイト
• ベルリナブラック
• クルバレッド

全3色のインテリアカラーは以下の通り。

• レッド
• オーキッド
• エボニー