ホンダF1、第7戦フランスGPよりパワーユニット名を「Honda e:TECHNOLOGY」に変更
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レッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファタウリにF1パワーユニットを供給するホンダは、6月18日(金)にポール・リカール・サーキットで開幕を迎えるF1第7戦フランスGPよりパワーユニット名に「Honda e:TECHNOLOGY」を冠する。
「Honda e:TECHNOLOGY」はカーボンニュートラル社会の実現を目指して二輪車・四輪車・パワープロダクツを問わず、幅広いモビリティーで掲げていくホンダ独自の高効率電動化技術の総称で、モータースポーツの最高峰であるF1ハイブリッ ドパワーユニットのMGU-H/MGU-Kなどにも搭載されている。
「e:」という文字には「electric(電気)」を「energy(原動力)」にして人々の笑顔と元気を力強く「energize(活気づける)」という想いが込められている。
ホンダはカーボンフリー社会の実現を目指し、2040年に内燃エンジン搭載車両をゼロとする事を標榜。発売する全ての新車からハイブリッドを含めたエンジンを廃し、電気自動車または燃料電池車に移行するとしており、F1という大規模リーチが可能な世界的プラットフォームにおいて電動化を打ち出していくべく今回の変更に至ったものとみられる。
新たなブランドを開発してそれを新時代のコミュニケーションハブとして機能させるようなブランディング手法は目新しいものではなく、メルセデスは同じような理由から「Eパフォーマンス」を、そしてルノーは「E-TECH」をそれぞれ自社製F1パワーユニットに冠している。
ただ「Honda e:TECHNOLOGY」は2019年末に発表されたもので、ブランディング変更としてはあまりに遅く、なぜこのタイミングなのかは不明だが、今週末から始まるトリプルヘッダーがホンダF1にとって大きな意味を持つ戦いである事は確かだ。
第7戦フランスGPはレッドブル・レーシングの母国であるオーストラリアのレッドブル・リンクへと続く3連戦の初戦であり、また、モナコ、アゼルバイジャンに続く1991年以来の3連勝が懸かる重要な一戦となる。