式典欠席で規約違反疑惑のハミルトン「ルールはルール」とベン・スレイム新FIA会長
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ジャン・トッドの後任として新たに国際自動車連盟(FIA)会長に就任したモハメド・ベン・スレイエムは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が16日のFIA表彰式を欠席した事について調査を行う方針を示した。
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)に次いで今季ランキング2位となったハミルトンは、木曜にパリで行われた恒例のセレモニーに姿を現さなかった。F1競技規約第6.6条はシーズン上位3名に対して年末の表彰式への参加を義務付けている。
かつてラリードライバーとして活躍した経験を持つベン・スレイエム新FIA会長は、F1アブダビGPの終盤のプロセスによって8度目のタイトルを失ったハミルトンの心情に理解を示す一方「ルールはルール」であるとして、レギュレーション違反に該当するか否かを調査すると説明した。
14度の中東ラリーチャンピオンは、ハミルトンが「感情的」な気持ちになるのは理解できるとしながらも「結局のところルールはルールだ。だから我々は彼が違反していたかどうかを調べなければならない」として「もし違反があれば許される事はない」と指摘した。
「許しは常に存在する。だがルールはルールだ。ルールは人間が作ったもので、聖書や聖典等ではない。人間が作ったものだから改善することも変更する事もできる。ルールは改善されるために存在する」
「ルイスが今回の出来事を心から悲しんでいる事は承知している。一言で言えば彼は”壊れている”。だが我々は違反があったかどうかを調べなければならない」
前任ジャン・トッド体制下で物議を醸したF1最終戦でのセーフティーカー解除を巡る一件については、詳細な調査なく意見する事は「絶対にない」と慎重だ。
「この件については、実際に調べてみる必要がある。私は新たに選出されたばかりだからね」とベン・スレイエムは語る。
「明日はスタッフとのミーティングが予定されている。FIAの向上に繋がるようなあらゆる問題について調べてみるつもりだ」