ルイス・ハミルトン、マクラーレン時代の僚友アロンソと上司デニスからの6冠のお祝いに感涙

6度目のF1ワールドチャンピオンを獲得し、ユニオンジャックを背負うルイス・ハミルトンCourtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

オースティンでのレースを終えたルイス・ハミルトンの携帯電話が、一向に鳴り止む気配をみせなかったであろうことは想像に難くない。6度目のF1ワールドチャンピオンを手にしたハミルトンは、数百を超える数のメッセージを受け取った。その中には、マクラーレン時代のチームメイトと、ハミルトンをF1へと導き引き上げた恩師が含まれていた。

マクラーレン時代の同僚と上司からのメール

「フェルナンドからもメールを貰ったんだ」とルイス・ハミルトン。F1第20戦ブラジルGPを前に、現在ダカールラリー2020に向けて、慌ただしく準備に追われるスペイン人ドライバーからお祝いのメッセージを受け取った事を明かした。

「本当に感激だった。それにすごく感謝してる。僕らは何年にも渡って、目まぐるしい経験を共にしてきたからね」

ハミルトンはF1デビューを果たした2007年に、当時既に2度F1を制していたフェルナンド・アロンソと白熱したタイトル争いを繰り広げ衝突。その緊張関係は、予選の際にハミルトンのアタック妨害をしたとして、アロンソに5グリッド降格が科せられた第11戦ハンガリーGPで頂点に達した。


© Mclaren / フェルナンド・アロンソとロン・デニス

「本音を言えば、僕は彼が成し遂げてきた事に常に敬意を持ってきたし、彼の才能をリスペクトしてきた。マクラーレン時代を通じて、僕は彼の才腕を目の当たりにしていたからね」

メールを送ったのは、マクラーレン時代のチームメイトだけではなかった。ハミルトンは「ロンからのメッセージを見て、心に湧き上げるものがあった」と語り、かつてマクラーレンを率いていた元上司ロン・デニスへの感謝と愛を口にした。

「彼に初めて会ったのは僕が10歳の時だった。彼と僕の父だけだった。僕に何かを見出してくれたのはね。ロンは僕に、自分の腕を磨き、成長するためのチャンスを与えてくれた」

「彼がいなかったら、僕はおそらくF1に辿り着いてはいないだろうね。資金不足で蹴落とされてしまっていただろうし、もっと多くの資金を持つ人達に出し抜かれていただろう」

「だから、僕はずっとロンに感謝し続けるし、彼への愛情を持ち続ける。そして、そのことに対して彼がある種の誇りを感じてくれる事を願ってる」

一際大きなベッテルとの友情関係

時の流れは早いもので、ハミルトンがF1デビューを果たして13シーズン目が終わろうとしている。この間ハミルトンは、先のアロンソやセバスチャン・ベッテルをはじめとする多くのトップドライバーたちと激しい優勝争いを繰り広げてきた。その中には、場外乱闘に発展するようなクラッシュやインシデントもあったわけだが、最終的に、ライバルとの間に生まれたのは憎悪ではなく尊敬の念だった。


© Pirelli & C. S.p.A.

「僕は他人から認められたいって欲求を持つタイプじゃないけど、他のドライバー、特にセブ(ベッテル)のような、心から尊敬できる才能を持ち、かつ信頼の置けるドライバーと共に、長年に渡って信頼関係を築いてこれた事は間違いなく名誉なことだ」とハミルトンは語った。

「少し時間を割いて、誰かに敬意を示すってことは素晴らしいことだ。僕ら20名のドライバー達は皆、自分達がどれほど大変な事に取り組んでいるのか分かっているけど、その中でも、毎年一貫して勝利を上げ続ける事が如何に難しいかを本当に知っているのはほんの数人であり、セブはその一人なんだ」

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