ピエール・ガスリー、まさかの母国Q1敗退に困惑と失望「パラメーターはすべて正常だった」とアルファタウリ
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ピエール・ガスリー(アルファタウリ)は7月23日のF1フランスGP公式予選でまさかのQ1敗退を喫した。母国ファンと両親が見守る中、ガスリーは僅か1000の16秒及ばず16番手に終わり、第2ラウンドを前に姿を消した。
チームメイトの角田裕毅がQ3に進んだ事を踏まえれば、何らかの問題を抱えていた事が疑われるものの、車両パフォーマンス部門を率いるギヨーム・デゾトゥーによれば、クルマそのものには問題らしき兆候はなかったと言う。
「ピエールはマシンのポテンシャルを引き出すことができず、Q1ノックアウトという厳しい結果となってしまった」とデゾトゥー。
「ターン6でコントロールを失ってしまった前のラップに比べれば、ピエールの最終計測ラップはかなり良さそうに見えた」
「あの時点まで、クルマの全パラメーターはすべて正常だったため、何が起きたのかを理解するために、ピエールやエンジニアと共に取り組んでいかなければならない」
初日にトップ7をキープしていただけに、原因が分からない事に対する困惑と、ファンの期待に応えられなかった事に対するガスリーの失望は明らかだ。
角田裕毅の8番手が象徴するように、ポール・リカールに持ち込んだ待望のアップグレードは目覚ましい成果を挙げた。
「今回持ち込んだアップデートによって、自分たちの強みがどのように進化したのか、今後どこを改善すべきなのかを分析する必要があるが、中盤のマクラーレンやアルピーヌとの差を縮めることができたのは喜ばしい事だ」とデゾトゥーは続ける。
「明日のレースでポイントを獲得するために、今夜は両ドライバーのために様々なレースシナリオをシミュレートするつもりだ」
ファンのためにも最高の走りを披露したい
ピエール・ガスリー予選: 16位 / FP3: 13位
母国レースだというのに、100分の2秒差でQ2進出を逃す結果になってしまい、本当にガッカリだ。
昨日はトップ10に入ることができていたし、更に速く走るためのマージンもあって、クルマには凄く満足できていたのに、FP3以降は同じようなパフォーマンスを発揮できず、かなり苦戦してしまった。
分析のために少し時間が必要だ。予選では競争力がなく、兎に角、十分な速さを引き出せなかった。今のところその理由は分からない。
ラップそのものはクリーンだったんだけど、低速コーナーでクルマがかなりスライドしてしまった。明日はまた別の新しい1日だから、今の状況を考慮して戦略を練っていきたい。
レースでのチャンスは豊富にあると思うし、失うものは何もないから、挽回するためにあらゆる事に挑戦してみるつもりだ。誰にとってもタフで長いレースになると思うけど、良いレースができればと思ってる。
母国グランプリでレースをするのは本当に最高の気分だし、応援してくれるファンのためにも最高のパフォーマンスを披露したい。
2022年F1フランスGP予選ではシャルル・ルクレール(フェラーリ)がポールポジションを獲得。2番手にマックス・フェルスタッペン、3番手にセルジオ・ペレスと、後方にレッドブル勢が続く結果となった。
2022年F1フランスグランプリ決勝レースは日本時間7月24日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周5842mのポール・リカール・サーキットを53周する事でチャンピオンシップを争う。