フォーミュラE、改訂カレンダー発表…前代未聞「9日間での6戦開催」でシーズン再開

Published：2020/6/17 17:53 Updated：2020/6/20 06:42

ABB FIAフォーミュラE選手権は6月17日(水)、2019-2020年シーズンの改訂版カレンダーを発表し、シリーズ再開の道筋を示した。他のモータースポーツと同様にフォーミュラEもまた、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の世界的な猛威の影響を受け、第5戦マラケシュePrixを最後にシーズン中断を強いられていた。

シーズンは他に類を見ない「3連続ダブルヘッダー」で再開される。旧ベルリン・テンペルホーフ空港を舞台として、僅か9日間で6レースを開催する前代未聞の強行スケジュールが組まれた。

まずは8月5日-6日に行われるダブルヘッダーでシーズンを再開させた後、1日の休みを挟んで8月8日-9日には同地で2回目のダブルヘッダーが行われる。そして8月12日-13日の3回目のダブルヘッダーでシーズンを締め括り、ドライバーズタイトルとチームタイトルを決定する。2019年11月22日のサウジアラビア・ディルイーヤでの開幕戦から数えて、今シーズンは計11戦が行われる事になる。

3連続ダブルヘッダーという類を見ないスケジュールだが、フォーミュラE側は予測不可能性を確保するために、ベルリンでの各レースでは異なるレイアウトを採用するとしている。

イベントはドイツ保健当局の承認を得て行われるが、3つのダブルヘッダーは安全確保のために全てが無観客レースとして開催される他、会場への入場は最大1000人までに制限される。FIAとフォーミュラEは「安全が最優先事項」だとしており、ソーシャルディスタンス確保のための詳細なガイドラインが用意される。

5戦を終えてランキングトップに立つのは、初のタイトル獲得が期待されるDSテチータのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタだが、その背後には僅か11ポイント差でパナソニック・ジャガー・レーシングのミッチ・エヴァンスが続いている。

フォーミュラE 2019-2020年シーズン改訂版カレンダー