F1、広告付き無料ストリーミングテレビ「Formula 1 Channel」を米国で開始
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F1は2024年4月25日(木)、広告付き無料ストリーミングテレビ、通称FAST(Free Ad-supported Streaming TV)として「Formula 1 Channel」を新たに立ち上げ、アメリカでのサービスを開始した。
第5戦マイアミGPに先立ち発表されたこのチャンネルでは、F1はもちろん、直下のFIA-F2選手権やF3、F1アカデミーのレースのリプレイやハイライト映像、「古典的なグランプリ」の完全再放送に加え、人気のドキュメンタリーなどが24時間365日配信される。
同チャンネルはサブスクリプションフリーで、サムスンTV Plus、アマゾン Freevee、Pluto TVなどの主要サービスを通じて視聴する事ができる。2024年のグランプリレースのハイライトは、決勝当日から5日後に視聴可能となる。
Netflixの人気ドキュメンタリー「Drive to Survive」の成功に後押しされ、米国でのF1人気は近年、急上昇しており、カレンダーにはマイアミ、オースティン、ラスベガスの3つの米国グランプリが並んでいる。
F1によると同国におけるF1ファンは4200万人以上おり、テレビ視聴者数も記録的な数字だという。
「Formula 1 Channel」について、F1のメディア権利およびコンテンツ制作担当ディレクターのイアン・ホームズは「ファンのためのコンテンツ体験を更に進化、向上させる事を目的としたF1による最新の試み」であると説明した。
米国でのF1放送は現在、ESPNが担っており、少なくとも2025年シーズン終了まですべてのレースを中継するが、この新サービスは既存のF1放送と対立するものではない。
米国では最近、従来のテレビ番組と同じように、映像コンテンツを広告付きでリアルタイム配信するFASTチャンネルが急速に成長しており、ホームズによると「Formula 1 Channel」の開設は、ファンの多様な視聴習慣に応え、新規ファンをスポーツに引き込むための入口として機能するものだという。
F1は「Formula 1 Channel」の今後の計画について一切、明らかにしていないが、成功の暁にはサービス提供地域の拡大が予想される。将来的な日本での開設にも期待したい。