フェラーリSF-24に「根本的変更」をもたらす今季初の大規模アップグレード、F1イモラに先立ちフィオラノで”隠密”テストへ
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スクーデリア・フェラーリは今季1回目の母国レースとなるF1第7戦エミリア・ロマーニャGPに先立ち、SF-24に「抜本的変更」をもたらす大規模アップグレードを検証すべく、フィルミングデーを使用してフィオラノ・サーキットでテストを行う計画だ。
現行マシンを使用したシーズン中のプライベートテストは禁止されているが、年間を通して2日間に限り、デモ用のピレリタイヤの装着を条件として200kmを上限とする”フィルミングデー”が許可されている。
その名の通り、表向きはプロモーション目的の撮影のためのものだが、プレシーズンテスト前のシェイクダウンなど、各チームは簡易的なテスト目的を兼ねてこれを利用する傾向がある。
特にフェラーリは伝統的に、フィルミングデーを使用してしばしばホームコースで新パーツの検証作業を行ってきた。例えば2023年型「SF-23」では、オーストリアGPの前に新型フロントウイングと新型アンダーボディをフィオラノでテストしており、今季も同様のアプローチを取る。
伊「Formu1a.uno」によるとフェラーリは、次戦イモラでの投入が計画されている今季初の大規模アップグレード・パッケージをテストすべく、5月9日(木)と10日(金)にシャルル・ルクレールとカルロス・サインツを伴い、フィオラノ・サーキットにSF-24を持ち込む予定だ。
中国とマイアミでは2戦連続でスプリント・フォーマットが採用されたが、イモラでは通常通りのレースウィークが戻ってくる。これはアップグレードの検証、データ取り、セットアップの最適化に利用できる時間が過去2戦の3倍であるという事を意味する。
アップグレードについてチーム代表を務めるフレデリック・バスールは「ゲームチェンジャー」になるものではないと控えめだが、報道によるとエンリコ・カルディーレ率いるマラネッロの技術チームは「SF-24を根本的に変更する今季初の開発パッケージ」を準備中との事で、スクーデリアはフィオラノで、風洞、CFD(数値流体力学)、シミュレーターと実走との相関作業に取り組む見通しだ。