開催か中止か…F1シンガポールGP、来週にも発表の見通し
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9月20日に予定されている2020年F1第16戦シンガポールGPの運命が、来週にも発表される見通しである事が分かった。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、マリーナベイ市街地コースでのイベントは開催が危ぶまれている。
5月30日(土)に行われた「Zoom」を使ったオンライン記者会見の中で、毎年恒例のF1開催について問われたチャン・チュンシン貿易産業大臣は「議論は進行中であり、来週には発表されるだろう」と答えた。地元メディアが伝えた。
現地プロモーターは以前、ストリートサーキット仮設に係るリードタイム及び市街中心部でのナイトレースという特性から、開催に向けては解決すべき多くの課題があり、また、無観客レースは現実的とは言えないとして、中止の可能性を示唆していた。
しかしながらその一方で、地元最大の日刊紙ストレーツ・タイムズは、9月20日のイベントに向けてシンガポール観光局が2月から4月の間に視聴設備に関係する少なくとも4つの入札を行ったと報じており、水面下ではスケジュール通りの開催に向けて準備が進められている可能性も指摘されている。
スクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルが優勝した昨年のグランプリでは、レースのみならずコンサートやフードフェスティバルも併催され、3日間で約26万8000人を動員し、地元に大きな経済効果をもたらした。