F1王者エマーソン・フィッティパルディ、イタリア総選挙に立候補
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ブラジル出身の元F1ドライバー、エマーソン・フィッティパルディがイタリア上院議員への立候補を表明した。
地元メディアによると1972年と1974年のF1ワールドチャンピオンは、女性党首ジョルジャ・メローニ率いる極右政党フラテッリ・ディ・イタリア(イタリアの同胞)から出馬する。
マリオ・ドラギ政権の崩壊に伴い、イタリア総選挙は9月25日に投票が行われる。イタリアの同胞は高い支持率を誇っており、初の女性首相誕生が現実味を帯びてきている。
フィッティパルディはサンパウロ生まれのブラジル人でイタリアに住んだ事はないが、祖父母がイタリアのトレッキナ出身であり、メローニ党首からの電話で立候補を決意したとされる。
75歳の元F1ドライバーは地元メディアに対し、スポーツ及びイタリア市民権の取得に関連した施策に取り組む意向を示している。
政界デビューを目指す裏でフィッティパルディは負債を抱えて60件以上の訴訟に見舞われている。
2012年にインテルラゴス・サーキットで行われたFIA世界耐久選手権(WEC)サンパウロ6時間レースの誘致の際に借金を抱えた事で、今年6月にはサンパウロ司法裁判所によって資産を差し押さえられた。報道では、負債総額は2,700万レアル(約7億600万円)を超えている。