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4時間に渡って行われたF1バーレーンテスト最終3日目午前のセッションがチェッカーフラッグを迎え、レッドブル・レーシングのセルジオ・ペレスがタイムシートのトップに立った。
英国ミルトンキーンズのチームは満を持してRB18にアップデートを投じた。ペレスは短めのランを繰り返して改良型サイドポッドを含む新たな開発パーツを手にしたマシンのデータ収集に取り組み、40周を走り込んでC4タイヤで1分33秒105のファステストを刻んだ。
テクニカルトラブルが多発した2日目とは異なり、各車はスムーズな4時間を過ごした。前日より気温の上げ幅は穏やかで、現地サクヒールはテスト日和に恵まれた。終盤にはエキストラフォーメーションラップを含めて、赤旗からスタンディングスタートまでの手順を確認するFIAテストも行われた。
1時間早く走行を開始したハースのケビン・マグヌッセンは34ラップを終えたところで水漏れに見舞われるも、チームは迅速にクルマを直してすぐにコースへ送り戻した。ただ、最終盤に今度は燃料トラブルに見舞われ再びガレージに戻された。
アルファタウリのピエール・ガスリーはメルセデスのルイス・ハミルトンと模擬レースを楽しみ、2番手周冠宇(アルファロメオ)に次ぐ3番手タイムを残すと共に全車最多となる91ラップを稼いだ。ハミルトンも78周と順調にプログラムを消化。9番手でヘルメットを脱いだ。
今季最注目のフェラーリはカルロス・サインツが午前を担当。同郷の先輩、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)を抑えて4番手につけた。
マクラーレンはコロナ陽性のダニエル・リカルドに代えてこの日もランド・ノリスに作業を託した。ブレーキのオーバーヒート対策として届いたばかりの新型ブレーキダクトは決定的な解決策となるのだろうか? 39周を走り込み6番手でクルマを降りた。
アストンマーチンはランス・ストロールがAMR22をドライブ。53周を走って8番手につけた。炎に包まれ前日の走行時間の殆どを失ったウィリアムズは、その穴を埋めるべくニコラス・ラティフィが73周を走り込んだ。
午後のセッションは1時間のランチブレイクを経て日本時間25時まで行われる。
Pos | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|
1 | ペレス | レッドブル | 1:33.105 | 43 | |
2 | 周冠宇 | アルファロメオ | 1:33.959 | + 0.854 | 82 |
3 | ガスリー | アルファタウリ | 1:34.865 | + 1.760 | 91 |
4 | サインツ | フェラーリ | 1:34.905 | + 1.800 | 68 |
5 | アロンソ | アルピーヌ | 1:35.328 | + 2.223 | 54 |
6 | ノリス | マクラーレン | 1:35.504 | + 2.399 | 39 |
7 | ラティフィ | ウィリアムズ | 1:35.634 | + 2.529 | 73 |
8 | ストロール | アストンマーチン | 1:36.029 | + 2.924 | 53 |
9 | ハミルトン | メルセデス | 1:36.217 | + 3.112 | 78 |
10 | マグヌッセン | ハース | 1:38.616 | + 5.511 | 38 |