F1アブダビGP、サッカーW杯と突如バッティング…タイムテーブル変更の可能性

最終コーナーを駆け抜けヤス・マリーナ・サーキットのホームストレートに向かうアルピーヌA521、2021年12月11日F1アブダビGP予選にてCourtesy Of Alpine Racing

2022年シーズンのF1最終戦として開催されるアブダビGPのタイムテーブルが変更される可能性が出てきた。FIFAワールドカップ・カタール2022の開会式と開幕戦が1日前倒しされる事が決まったためだ。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とルイス・ハミルトン(メルセデス)が熾烈なタイトル争いを繰り広げた昨年のカレンダーは12月中旬にまで及ぶものだったが、今季はそれより約1ヶ月早い11月20日のヤス・マリーナ・サーキットで閉幕する。

これはサッカー・ワールドカップとのバッティングを避けるための措置だった。4年に1度しか開催されない世界的なスポーツイベントと日程が被れば、テレビの視聴率に影響が出る事は間違いなく、観客収入も減少する事が予想される。

ところがFIFA(国際サッカー連盟)は8月12日、セネガル代表vsオランダ代表の開幕戦を11月20日現地19時(アブダビ現地20時)に前倒しすると発表した。当初は21日の予定だった。当然、開会式も20日に変更された。

現時点でアブダビGPは20日現地17時、日本時間22時に決勝レースが行われる計画となっている。これはW杯開幕戦のキックオフの僅か3時間前にスタートする事を意味する。開幕式とのバッティングの可能性もある。

理論的には前日の土曜に決勝レースを前倒しする事も可能だろうが、今季最終戦はブラジルとのダブルヘッダーである事もあり、物流及び準備という点で現実的には大きな課題がある。また併催されるFIA-F2選手権の調整も必要で、FIFAの予期せぬ日程変更はFIAとF1にとって大きな頭痛の種となり得る。

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