マクラーレン1-2で予選へ!角田は再び”上位ポテンシャル”、赤旗2度で混乱 / F1エミリア・ロマーニャGP 2024 《FP3》結果と詳報

イモラ・サーキットを周回するオスカー・ピアストリがドライブするマクラーレンMCL38のリア、2024年5月18日F1エミリア・ロマーニャGP FP3Courtesy Of McLaren

1分15秒529を記録したオスカー・ピアストリが僚友ランド・ノリスをジャスト0.3秒差で2番手に退け、2024年F1第7戦エミリア・ロマーニャGP予選前最後のフリー走行でマクラーレンがタイムシートのトップを独占した。

角田裕毅(RB)は赤旗の影響でソフトタイヤでの計測ラップをフィニッシュできず13番手に留まったが、初日に続いてフェラーリに迫るパフォーマンスを見せ、Q3を含めた上位進出のポテンシャルを感じさせた。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

メルセデスW15の後についてイモラ・サーキットを周回する角田裕毅(RBフォーミュラ1)、2024年5月18日F1エミリア・ロマーニャGP FP3

イベント2日目を迎えた5月18日(土)の現地イモラは晴れ渡り、週末最後のプラクティスは気温23℃、路面44℃のドライコンディションでスタート。全20台が最後の調整のために周回を重ねたが、2度の赤旗により走行時間が失われた。

まずは開始24分、フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)が”リヴァッツァ”の最初のコーナーへのアプローチで若干ワイドに膨らみ、最終コーナーに向けてターンインしようとしたところコントロールをロス。スピンを喫してグラベルを乗り越え、リアエンドからバリアに衝突した。

アロンソはメディカルセンターへと向かったが、診断によると問題はないとの事で、予選に向けてパドックに戻ってくる予定だ。セッションは8分の中断を経て再開された。

続いては、各車がソフトタイヤを履いての予選シミュレーションに取り組む真っ只中の終盤、セルジオ・ペレス(レッドブル)がアルタ・シケインでクラッシュを喫し、セッション残り6分で2回目の赤旗が振られた。

最初のコーナーで縁石に乗り上げ過ぎたためにクルマが不安定となり、2個目でターンインできずノーズからバリアに突っ込んだ。衝突のインパクトは限定的で、予選に向けてのクルマの修復に大きな問題はないと思われる。

マーシャルの迅速な作業によりセッションは残り2分で再開され、ピットレーンには大行列が発生。チェッカーまで残り僅かと迫る中、誰もが我先にとアウトラップと急いだ結果、コースの至る所で混乱が起きた。

ピアストリはリヴァッツァの2つのコーナーそれぞれでピエール・ガスリー(アルピーヌ)に衝突しかけ、ケビン・マグヌッセン(ハース)はスロー走行中のダニエル・リカルド(RBフォーミュラ1)との大クラッシュを回避すべく、エンジン全開で前後2つの右ホイールを芝生に落とす事を強いられた。

予期せぬ終盤の赤旗とこれに伴うトラフィックにより、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)を含めた5台はソフトでのフライング・ラップを終える事ができなかった。また、幸いにも計測を終えられたとしても、必ずしもクリーンラップでなかった者もあり、通常以上に序列が不透明なままに予選を迎える事になる。

角田裕毅はソフトでのラップをセクター2までしか終える事ができず、タイムシート上の13番手タイムはミディアムでのものとなったが、FP2で3番手をマークした前日のように、依然として上位のポテンシャルを示した。

セクター2までの最速タイムで見ると、角田裕毅は4番手を刻んだシャルル・ルクレール(フェラーリ)より0.013秒遅いのみで、5番手につけたジョージ・ラッセル(メルセデス)より0.074秒速かった。

全3ラウンド、計1時間が予定されるF1エミリア・ロマーニャGPの公式予選は、日本時間5月18日(土)23時からイモラ・サーキットにて行われる。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2024年F1第7戦エミリア・ロマーニャGPフリー走行3(FP3)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 1:15.529 15
2 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:15.829 +0.300 15
3 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:16.067 +0.538 22
4 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:16.087 +0.558 20
5 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:16.095 +0.566 16
6 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 1:16.366 +0.837 21
7 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:16.470 +0.941 14
8 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:16.481 +0.952 19
9 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:16.543 +1.014 24
10 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ 1:16.547 +1.018 15
11 3 ダニエル・リカルド RB ホンダRBPT 1:16.560 +1.031 15
12 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダRBPT 1:16.631 +1.102 18
13 22 角田裕毅 RB ホンダRBPT 1:16.668 +1.139 14
14 77 バルテリ・ボッタス ザウバー・フェラーリ 1:16.695 +1.166 15
15 2 ローガン・サージェント ウィリアムズ・メルセデス 1:16.794 +1.265 16
16 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:16.923 +1.394 12
17 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:16.960 +1.431 16
18 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 1:17.339 +1.810 10
19 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー 1:17.361 +1.832 17
20 24 周冠宇 ザウバー・フェラーリ 1:17.891 +2.362 15

コンディション

天気晴れ
気温23℃
路面温度44℃

セッション概要

グランプリ名 F1エミリア・ロマーニャGP
セッション種別 フリー走行3
セッション開始日時

サーキット

名称 イモラ・サーキット
設立 1953年
全長 4909m
コーナー数 21
周回方向 反時計回り

F1エミリア・ロマーニャGP特集

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