マックス・フェルスタッペンは史上最速のF1ドライバー、とジェンソン・バトン
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2009年のF1ワールドチャンピオンであるジェンソン・バトンは、新刊「How To Be An F1 Driver」のプロモーションのために英国のスポーツラジオ局talkSPORTに出演し、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)はF1史上最速のドライバーだの考えを示した。
F1デビューから5年が経ったとは言え、今年まだ22歳という若きオランダ人ドライバーについて質問されたジェンソン・バトンは「僕は、彼が最速のドライバーだと考えている」と語り、次のように続けた。
「これまでにF1マシンをドライブした事のあるドライバーの中で最速だ。心底そう思う。彼は信じられない位に速い」
フェルスタッペンは、2015年に17歳165日というF1史上最年少出走記録を打ち立てデビュー。第2戦マレーシアGPでは、17歳180日での最年少入賞記録を作り、レッドブル移籍後の初戦となった2016年のスペインGPで初優勝を達成。セバスチャン・ベッテルの最年少優勝記録を18歳227日に塗り替えた。
ダニエル・リカルドという兄貴分がルノーへと移籍した今年はチームを牽引する立場に。時に危なげで、浮き沈みのあったドライビングは安定感を増し、一気に熟成されたドライバーへと成長を遂げた。フェルスタッペンは未だタイトルに挑戦できるだけのマシンを手にしてはいないが、将来のF1ワールドチャンピオン候補筆頭に数えられている。
「昨年までは若手ドライバーにありがちなミスを何度か犯していたけど、今では本当に素晴らしい仕事をしている」とジェンソン・バトン。
「彼は本当に特別な存在だ。本当にそう思う」
なおジェンソン・バトンは、同じイギリス人でマクラーレン時代のチームメイトであったルイス・ハミルトンについて「最高のドライバーかどうか」と質問されると「彼は本当に良いドライバーだ。3年間同じチームだったからよく分かる。彼の生まれながらの才能は本当に素晴らしい」と答えた一方、「ナイスガイだったかどうか」を問われると「かなり疑問の余地がある」と冗談ながらに返した。