フェルスタッペンの豪リタイヤ、原因はブレーキ製造元ブレンボに非ず?
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ブレーキ製造元のブレンボによると、F1第3戦オーストラリアGPでマックス・フェルスタッペンをリタイヤに追い込んだブレーキトラブルの原因は同社側にないという。
フェルスタッペンはアルバート・パークでの今季第3戦に向けてポールポジションに着いたものの、スタートと同時に右リアブレーキが作動したまま解除されないような問題に直面。摩擦により次第に発火・爆発し、4周目を終えることなくクルマをガレージに入れた。
PlanetF1によると、レッドブルにブレーキを供給するブレンボはトラブルの原因について、同社の部品や材料に「起因するものではない」として、製品の製造過程における品質管理が適切に行われていることを強調した。
現時点でレッドブル側から最終的な調査結果は明らかにされていないが、ブレンボ側の問題でない場合、メンテナンスや検査の不備、セットアップといったレッドブル側の運用の問題、またはコース上の異物の混入などの外部的要因といった可能性が出てくる。
とは言え、爆発によってブレーキ周りは殆ど残っていないため、正確な原因を突き止めるのは困難かもしれない。
ブレンボは昨シーズンに引き続き、今季も全10チームにブレーキ・キャリパー及び、「ワイドスプライン」タイプまたは「片面スプライン」タイプのいずれかのカーボンディスクを供給している。また、5チームにはブレーキポンプ 、4チームにはバイワイヤユニットを供給している。
自らが昨年、歴史に刻んだ史上最多10連勝記録に並ぶチャンスを失う事にはなったものの、フェルスタッペンは「あまり問題ではない」として、「チャンピオンシップに勝つこと、それが最も重要だ」としている。
その衝撃的な光景とは裏腹に、チャンピオンシップ争いにおけるリタイヤの影響は限定的だった。
フェルスタッペンは依然としてシャルル・ルクレールを4ポイント、セルジオ・ペレスを5ポイント差で上回り、タイトル争いをリードしている。
なお初日フリー走行で縁石により損傷したとされる1基目のパワーユニットに関しては、ホンダによる検査を経て修復可能との判断が下されたと伝えられている。