F1ベルギーGP タイヤ配分:保守的なメルセデス、攻めるレッドブルとフェラーリ

2019年のF1タイヤを紹介するピレリのマリオ・イゾラcopyright Pirelli & C. S.p.A.

F1公式タイヤサプライヤーのピレリが、スパ・フランコルシャンで開催されるF1第13戦ベルギーGPのドライバー別タイヤ選択を公表した。2019年のベルギーGPは、日本時間8月30日(金)18時からのフリー走行1で幕を開ける。

平均速度230kmを超える高速のスパ・フランコルシャン。全長7kmもの長さを誇るため、予選では1周保たずにタイヤ性能が低下する事もある。タイヤへの負荷が大きい本戦に持ち込まれるのは、最も硬いレンジのC1~C3コンパウンド。最も硬いC1から順に「ハード(白)」「ミディアム(黄)」「ソフト(赤)」の呼称が与えられる。

レッドブル・ホンダとフェラーリ、そしてルノーとハースはソフトを10セット選択。攻めの姿勢を感じさせるアロケーションとなったが、他方、唯一メルセデスはソフトを8セットに抑え、その分をミディアム4セットに充てている。

昨年のレースではセバスチャン・ベッテル(Ferrari)が中古のスーパーソフト(最柔)で22周を走り、その後中間コンパウンドのソフトへとスイッチ。1ストッパーを採用して44周のレースでトップチェッカーを受けた。入賞10台の中で2ストップ戦略を採用したのは、エンジン交換によって最後尾からスタートし、4位まで巻き返したバルテリ・ボッタスのみだった。

スパは周囲を森に囲まれており、天候が移ろいやすい。突然の土砂降りがマシンを翻弄したのは一度や二度ではなく、セーフティーカー出動率は80%を超える。

F1ベルギーGP特集

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