フェラーリ好発進、角田裕毅も上々!電圧不具合でマグヌッセン赤旗 / F1ベルギーGP《FP1》結果とダイジェスト
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サマーブレイク明けの初戦、シーズン14戦目となる2022年F1世界選手権ベルギーGPが8月26日にスパ・フランコルシャンで開幕を迎え、日本時間21時から金曜1回目のフリー走行が行われた。
グランプリ一発目のセッションを制したのはカルロス・サインツ。1分46秒538のトップタイムを記録した。2番手には1000分の69秒遅れでシャルル・ルクレールが続き、スクーデリア・フェラーリが1-2発進を決めた。
ポイントリーダーのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)はサインツからコンマ2秒遅れの3番手につけたが、チームメイトのセルジオ・ペレスは10番手に留まった。角田裕毅(アルファタウリ)はルイス・ハミルトン(メルセデス)を後方に従える8番手タイムをマークした。
アルファタウリは規定で義務付けられている若手起用ルールに則り、ピエール・ガスリーに代えてリザーブドライバーのリアム・ローソンを走らせた。20歳のニュージランド人ドライバーはF1プラクティスデビューで14周を走り、同じAT03を駆る角田裕毅から3.755秒遅れの19番手タイムをマークした。
メルセデスはAMG部門設立55周年を記念して、W13にレトロなカラーリングを施した。マシンにはフロアを含む大掛かりなアップグレードが持ち込まれ、4番手を刻んだジョージ・ラッセルが新たな開発パーツをテスト。ハミルトンは旧仕様を走らせ比較検証を行った。
Mercedes are running a special AMG logo and retro number on the sidepods to celebrate 55 years of AMG this weekend #BelgianGP #F1 pic.twitter.com/pZZeYDE39F
— Formula 1 (@F1) August 26, 2022
金曜正午の現地フランコルシャン上空には一面に雲が広がり、先立っては小雨が落ちたものの、セッションは気温17.8℃、路面温度21.6℃のドライコンディションでスタートした。ただ最終盤に雨脚が強まり、完全なウェットコンディションに変化した。
公式タイヤサプライヤーのピレリは中間レンジのC2からC4までの3種類のコンパウンドを持ち込んだ。各チームはソフトを軸に、2台のマシンでミディアムとハードを分担した。
なお昨年大会を経てサーキットは、8,000万ユーロ(約109億363万円)の費用を投じてコース改修を行った。安全性向上のためにラディオン脇のランオフエリアを拡充し、ラ・ソースやブリュッセルなどのランオフエリアをアスファルトからグラベルへと変更した。
ピットレーンではニコラス・ラティフィがフェルスタッペンの進路上に割り込むシーンがあったが、スチュワードはこれをアンセーフリリースとは見なさず、ウィリアムズ陣営は罰則を逃れる事となった。
Eeeek! 🫣
Things get tight in the pit lane as Latifi is released into the path of Verstappen #BelgianGP #F1 pic.twitter.com/Qi5nK5wY0B
— Formula 1 (@F1) August 26, 2022
そんなウィリアムズのアレックス・アルボンは、今季末限りでのマクラーレン離脱が発表されたダニエル・リカルドを抑えて6番手につけた。チームメイトとしてリカルドを凌駕し続けるランド・ノリスは13番手に留まった。
エステバン・オコン(アルピーヌ)はドライブシャフトに問題を抱え、走行僅か5周の16番手に終わったが、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)に至っては2周しか走れず、タイムを計測できないままガレージ内でチェッカーを受ける事となった。
セッション終盤にはケビン・マグヌッセン(ハース)がオー・ルージュを前にクルマを止め、早速赤旗が振られる事態となった。チーム代表のギュンター・シュタイナーは「高電圧システムの不具合だ」と説明した。
シュタイナーは更に「MPU-Kを交換する事になれば、FP2には間に合わせられると思うが大仕事だ」と続けた。もう一台のVF-22を駆るミック・シューマッハは、PU及びギアボックス交換でグリッド降格ペナルティを受ける事が確定している。
🚩 RED FLAG 🚩
Magnussen has a problem and is stationary out on track just after Turn 1 #BelgianGP #F1 pic.twitter.com/0LTZ5QXoFz
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セッションは残り9分で再開されたが、土砂降りの到来によってラップタイムが改善される事はなかった。
F1第14戦ベルギー・グランプリ2回目のフリー走行は日本時間8月26日(金)24時から1時間の日程で開催される。
2022年F1第14戦ベルギーGPフリー走行1(FP1)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 55 | サインツ | フェラーリ | 1:46.538 | 16 | |
2 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:46.607 | +0.069 | 16 |
3 | 1 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:46.755 | +0.217 | 10 |
4 | 63 | ラッセル | メルセデス | 1:47.396 | +0.858 | 13 |
5 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 1:47.437 | +0.899 | 13 |
6 | 23 | アルボン | ウィリアムズ | 1:47.835 | +1.297 | 15 |
7 | 3 | リカルド | マクラーレン | 1:48.081 | +1.543 | 14 |
8 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 1:48.310 | +1.772 | 16 |
9 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:48.420 | +1.882 | 10 |
10 | 11 | ペレス | レッドブル | 1:48.474 | +1.936 | 13 |
11 | 6 | ラティフィ | ウィリアムズ | 1:48.485 | +1.947 | 13 |
12 | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ | 1:48.672 | +2.134 | 15 |
13 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:49.470 | +2.932 | 15 |
14 | 14 | アロンソ | アルピーヌ | 1:49.664 | +3.126 | 17 |
15 | 5 | ベッテル | アストンマーチン | 1:49.813 | +3.275 | 12 |
16 | 31 | オコン | アルピーヌ | 1:50.315 | +3.777 | 5 |
17 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:50.982 | +4.444 | 9 |
18 | 47 | シューマッハ | ハース | 1:51.259 | +4.721 | 15 |
19 | 40 | ローソン | アルファタウリ | 1:52.065 | +5.527 | 14 |
20 | 77 | ボッタス | アルファロメオ | 2 |
コンディション
天気 | 曇り |
---|---|
気温 | 17.8℃ |
路面温度 | 21.6℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1ベルギーGP |
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セッション種別 | フリー走行1 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | スパ・フランコルシャン |
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設立 | 1921年 |
全長 | 7004m |
コーナー数 | 19 |
周回方向 | 時計回り |