逆転勝利に大興奮のベッテルと、言葉少なげな事故の被害者ライコネン
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2018年F1第13戦ベルギーGP決勝レースに挑んだスクーデリア・フェラーリは、セバスチャン・ベッテルが今季5勝目を上げた一方、スパを得意とするキミ・ライコネンは無念のリタイヤを喫した。
オープニングラップの多重事故の被害を被ったライコネンは、1周も走り終える事なくマシンを降り、好スタートを切りターン1の混乱を交わしたベッテルは、ケメルストレートでポールシッターのルイス・ハミルトンをロックオン。スペック3エンジンのパワーを活かし、ラップリーダーの座を奪い去った。
1週間後にはフェラーリの母国イタリアGPが開幕。二人のドライバーに休む暇はなく、水曜日にはミラノで開催されるファンイベントに出席し、ティフォシたちに母国での勝利を誓う予定となっている。
フェラーリ:F1ベルギーGP決勝を終えて
セバスチャン・ベッテル決勝: 1位, グリッド: 2番手
素晴らしいレースができて本当に満足してるよ。どんな種類のサーキットでも僕らのマシンが速いって事を証明できたし、今週は新しいエンジンのおかげで少し馬力も上がって、ストレートでその成果を活かす事ができた。
スタートではルイスに離されないように注意してターン1を上手く立ち上がり、スリップストリームを使ってケメルストレートでオーバーテイクした。セーフティカーからのリスタート時にはその逆で、追い抜かれないようにタイミングを見計らって上手くターン1を駆け抜けた。
第一スティントの間はかなりタイトなバトルだったよ。ギャップはほんの数秒だったからね。ピットストップではチームのみんなが見事な作業をしてくれて、ピットアウトを指示する緑のライトがあっという間に点灯したんだ。信じられないスピードだったし、そのおかげでライバルにチャンスを与えずに済んだよ。第2スティントはマシンとタイヤを労る事に集中した。
チーム全体にとって大きな勝利だし、モンツァでも同じ様に優勝したいね。でも、常に上を目指して僕らは戦い続けなきゃならない。
キミ・ライコネン決勝: リタイヤ, グリッド: 6番手
スタートで何が起きたのかよくは知らない。分かっているのは、誰かが後ろからぶつかって、そのすぐ後にパンクしたって事だけさ。リアウイングのエンドプレートとフロアにかなりのダメージを受けてしまい速く走る事ができなくなってしまった。DRSが開きっぱなしの状態になってしまったから、コース内に留まることさえ難しい状況だった。レースを続行しても無意味だったし損傷がひどすぎたから、ガレージに戻ることにしたんだ。
決勝はオープニングラップで4台が絡む連鎖的なクラッシュ事故が発生。計5台がリタイヤを喫する波乱のレースとなった。優勝はフェラーリのセバスチャン・ベッテル。2番グリッドからポールシッターのルイス・ハミルトンを抜き去り今季5勝目。ハミルトンは2位でチェッカーを受けた。3位表彰台にはレッドブルのマックス・フェルスタッペンが滑り込んだ。