ピアストリ、後方フェルスタッペンにヒヤヒヤ…グティエレス以来10年ぶりの新人リードラップ
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2023年F1第13戦ベルギーGPスプリントでオスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、2013年スペインGPでのエステバン・グティエレス以来、10年ぶりにF1ルーキーとしてリードラップを刻んだ。
豪雨によりフォーメーションラップがセーフティーカー(SC)先導下で5周に渡って行われた事で路面の改善が進み、レース開始を前に各チームのストラテジストは戦略に頭を悩ませる事となった。
ポールシッターのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がステイアウトを選択した一方、ピアストリはフルウェットからインターに履き替えるために先陣を切って1周目の初めにピットイン。1周遅れでピットに入ったフェルスタッペンをアンダーカットした。
キャリア初のリードラップについて22歳のオーストラリア人ドライバーは「本当に、本当にハッピーだよ」と珍しく満面の笑みを見せた。
「今日はベストを尽くした。セーフティカーが戻った時にピットストップして数周リードした。マックスには敵わなかったけど2位になれて嬉しい」
「マックスを除けば僕らのペースは本当に力強かったと思う。改めてチームの功績を全面的に称えたい」
「トップに立つためには、まだ少しやるべきことが残っているのは確かだけど、こうしてこの場に立てて本当に嬉しい」
「初めてラップをリードした今日の事は一生忘れない」
4周に渡ってリードを築いたピアストリだが、フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)がグラベルでストップした事に伴うセーフティーカー(SC)からのリスタート直後にケメルストレートで追い抜きを許した。
「思うにタイヤを長く保たせる事に少し手こずったように思うけど、今日の僕らが成し遂げた事は本当に大きなものだし、僕としてはすごく満足だ」とピアストリは語る。
「マックスが後ろにいたからヒヤヒヤしっぱなしだった。彼を抑えるのは難しいと思っていたけど、リスタートの後のオー・ルージュのてっぺんで追いつかれるとは思ってもみなかった。でも僕らの直線スピードはこんなものなんだ」
「マックスに抜かれるのは”もしも”の話じゃなく、時間の問題だと思いつつも、兎に角ベストを尽くすことに集中した」
ピアストリは日曜の本戦をフェルスタッペンの一つ前の5番グリッドからスタートする。
2023年F1ベルギーGPスプリントではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインを飾り、2位にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3位にピエール・ガスリー(アルピーヌ)が続く結果となった。
決勝は日本時間7月30日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周7004mのスパ・フランコルシャンを44周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。