角田裕毅、2年目に向け許されぬミス「プレッシャーはない。僕ならやれる」経験に裏打ちされた自信
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スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅が、F1での2シーズン目の初戦となる2022年FIA-F1世界選手権第1戦バーレーンGPに先立ち、現在の準備状況や抱負、次世代F1マシンの印象や今季型F1マシン「AT03」のポテンシャル等について語った。
許されぬミス「プレッシャーはない」
角田裕毅
バーレーンGPに向けて
開幕に向けての準備状況
1年前のバーレーンに比べれば、準備はかなり整っていると思いますし、シーズンの開幕を楽しみにしています。
フィジカルを大幅に強化しましたし、開幕を目前に控えた今の気分は去年とはかなり違います。昨年は何も期待していませんでしたし、あらゆる状況を完全にコントロールできていたわけでもありませんでしたので。
今は、自分自身を向上させるために何をすべきかが、より分かるようになりました。目標がハッキリしているので、よりリラックスして臨む事が出来ますし、メンタル的にも良い状態ですので、初戦に向けた準備は整ったと思います。
経験に裏打ちされた自信
昨年よりミスを減らして、より良い成績を上げなければならないのは確かですがプレッシャーは感じていません。やれる自信がありますし、ミスを恐れてもいません。
僕はとしては兎に角、チームと共にシーズンを通してマシン開発に取り組み、良いフィードバックを上げられるよう集中しています。僕ならできると信じています。
シンガポールとオーストラリアを除けば、今年のカレンダーの殆どのサーキットは経験済みですしね。鈴鹿に関しては以前走った時がF4マシンでしたので、F1より1周あたり45秒遅いのですが!(笑)。
最大の違いは18インチタイヤ
クルマの形状やタイヤサイズなど、今年は様々な面で昨年とは大きく異るシーズンとなります。アブダビで行われた昨年末のテストで既に感じた事ですが、ドライビングの面ではタイヤが一番の大きな違いだと思います。
13インチから18インチに変更された事で高速コーナーではよりシャープに、よりキビキビしたハンドリングとなっていますし、コントロールの余地も増えました。車重が増えた分、低速コーナーでは若干遅くなっています。18インチタイヤを履いたF2マシンをドライブした経験が活きると思います。
前走車への追随性
前のクルマに追従しやすいかどうかは、まだ判断がつきません。テストで何度か他のクルマについて行った事があるのですが、ダーティーエアーがどれだけ減ったのかはまだハッキリとは分かりませんでした。
高速域では他のクルマに追従しやすくなったと感じましたが、数台のクルマが前と周りを囲む実際のレースと同じ状況ではありませんので、どうなるかについては見守る他にありません。
AT03のポテンシャル
大きな問題ではないにせよ、テストではポーパシングが発生し、それがマシンを改善していく上での足かせの一つになっていました。ですが、その影響を軽減するために何をすべきかは分かっていますので、今の状況にはとても満足しています。
僕らのクルマにはポテンシャルが備わっていると思いますが、たった6日間のテストでは自分達がどの位置にいるかなんて分かりません。バーレーンでは自分たちのことに集中して行方を見守りたいと思います。
バーレーンGPに向けての抱負
コースにどう適応するかについては分かっていますし、常に落ち着いて走れる自信もありますし、僕個人としては良い状態に仕上がっていると思います。
僕のF1デビュー戦となった昨年のバーレーンGPでは9位入賞していますし、今回のサクヒールでの3日間のテストも良かったですし、レースで何ができるか本当に楽しみにしています。
バーレーンGPの戦いの舞台となるのはプレシーズンテストでも使用されたバーレーン・インターナショナル・サーキット。1周5412mのコースで行われた公式テストではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が総合ベストタイムを刻んだ。
今年と同じくシーズンオープナーとして開催された昨年のバーレーンGPでは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がフェルスタッペンとの大接戦を制し、5年ぶりの開幕ウィナーに輝いた。
F1バーレーンGPは日本時間3月18日(金)21時からのフリー走行1で幕を開ける。