F1アゼルバイジャンGP タイヤ配分:フェラーリ勢がリスク覚悟の積極的な選択、トロロッソ・ホンダはバランス重視

7種類のF1ピレリタイヤcopyright Pirelli

F1の公式タイヤサプライヤーを務めるピレリは18日(水)、2018年第4戦F1アゼルバイジャンGPのドライバー別タイヤ選択を公表した。全20ものコーナーを持つバクー市街地コースに持ち込まれるのは、紫ウルトラソフト、赤スーパーソフト、黄ソフトの3種類。6月開催の昨年とは異なり、今年のアゼルバイジャンは昨年よりも低い路面温度が予想される。

フェラーリとザウバー、そしてマクラーレンのストフェル・バンドーンが10セットのウルトラソフトタイヤを選択。高性能低耐久コンパウンドを最も多くチョイスし攻めの姿勢をみせた。一方で中団グループ先頭を走るルノーワークス勢は保守的なアプローチ。ウルトラを7セットに抑えスーパーソフトを多めに選択した。

前戦中国GPでタイヤの扱いに苦労したトロロッソ・ホンダ勢は、ソフト2セット、スーパーソフト3セット、ウルトラソフト8セットとバランスを重視。新規結成チームにとっては、結果よりもまずは完走しデータを集める事が求められる。

昨年のレースは計3度のセーフティーカー、赤旗による30分間のセッション中断、チャンピオンシップリーダーのセバスチャン・ベッテルとルイス・ハミルトンのクラッシュ等、荒れに荒れたレース展開に。レッドブルのダニエル・リカルドが完走僅か13台のサバイバルレースを制した。

中古のスーパーソフトでスタートしたリカルドは、新品ソフト、新品スーパーソフト×2と繋ぎ、計3回のピットストップを経てチェッカーフラッグを受けている。

今季のピレリタイヤは昨季よりも一段階柔らかめに製造されており耐久性が減少、ピットストップ回数の増加が期待されているが、過去3戦のレースを見る限りは前年とさほど大きな差はみられていない。参考:全9種類:2018年 F1ピレリタイヤ解説 / コンパウンド別特性と作動温度領域

F1アゼルバイジャンGPは、日本時間4月27日(金)18時からのFP1で幕を開ける。

F1アゼルバイジャンGP特集

この記事をシェアする

関連記事

モバイルバージョンを終了