アルファタウリ、好相性のバクーに改良投入…心躍らせる角田裕毅
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スクーデリア・アルファタウリは第4戦アゼルバイジャンGPにアップデートを持ち込む計画だ。角田裕毅によると低ダウンフォース仕様のリアウィングを含めて、幾つかの改良パーツがAT04に投入される。
1ヶ月近い中休みを経て角田裕毅は、超高速のバクー市街地コースでアップデートが計画されている事を明かした上で「今年はトップスピードに関して少し苦労してきました。バクーではストレートライン速度が絶対に欠かせません」と語った。
「アップデートは役に立つはずですし、セットアップがアゼルバイジャンのコース特性に合うことを期待したいと思います」
市街地コースながらも最高速度350km/h超に達するバクーは、近年のアルファタウリにとってポイント量産戦の一つだった。
レース終盤に向けて6番手を走行しながらも不運なトラブルに見舞われた事で角田裕毅は13位に終わったが、予選ではダブルQ3進出を果たし、ピエール・ガスリーは5位入賞を飾るなど、昨年のグランプリでアルファタウリは週末を通して高い競争力を発揮した。
アゼルバイジャンでの過去2大会について角田裕毅は「予選では共に8番手、2021年は7位でフィニッシュしていますし、バクーではこれまでかなり良い走りを見せる事ができています」と振り返る。
「昨年は6番手を走行していた際にDRSトラブルに見舞われ、最終的には13位に終わりましたが、それでも良い思い出があるグランプリですし、僕にとってはお気に入りのコースでもあります」
「僕らのクルマは過去2年に渡ってバクーに合っていましたし、コースに対する理解も十分だったので、今年もそうなることを願っていますし、ポイントを懸けて戦えればと思っています」
アゼルバイジャンGPはスプリント・シュートアウトが初めて導入される週末だ。タイムテーブルからはFP2が削除され、FP1が週末唯一のプラクティスとなった。
それだけにイニシャル・セットアップを含め、週末に先立っての準備がこれまで以上に決定的な意味を持つことになるが、角田裕毅は楽観的な様子を見せている。
「僕としてはいつものように気負わず週末に取り組むつもりです。久しぶりのF1マシンが楽しみですね」
「オーストラリアGP以来、ほとんどの時間をイタリアの自宅で過ごしました。時折ミラノに出向いてトレーニングに取り組んできたため体調は万全ですし、リフレッシュした気分で再びレースに臨めそうです」
「先週、取り組んだシミュレーターでのセッションは間違いなく有益なものでした。まずはオーストラリアGPを振り返ってクルマに関する理解を深め、その後、バクーとマイアミでのレースについて検討しました」
「今年、スプリントが行わるのは今回が初めてですが、フォーマットが変更された事でいつも以上に胸が高鳴っています」
「フリー走行の時間が少なくなった分だけ、シミュレーターでの作業の重要性が増すことになりますし、週末の出だしの段階からクルマを良い状態に仕上げておく事が決定的に重要です」
アゼルバイジャンGPの舞台となるのは1周6,003m、全20コーナーを有するバクー市街地コース。昨年のグランプリではレッドブルが1-2フィニッシュを飾り、3位にジョージ・ラッセル(メルセデス)が滑り込む結果となった。
スプリント・シュートアウトが初導入される今週末のF1アゼルバイジャンGPは日本時間4月28日(金)18時30分からのフリー走行1で幕を開ける。予選と決勝を含めた全セッションはDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。