アストンマーチン「かなりのロス」2台揃ってDRSに問題、”厳しい状況”に置かれるもアロンソ6番手

バクー市街地コースのターン15を駆け抜けるフェルナンド・アロンソのアストンマーチンAMR23、2023年4月28日F1アゼルバイジャンGPCourtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

DRSのトラブルに見舞われたためにアストンマーチン勢は、4月28日(金)に行われた2023 F1第4戦アゼルバイジャンGP予選で「厳しい状況」に置かれた。フェルナンド・アロンソによれば、それは「コンマ数秒」に相当する。ランス・ストロールは「かなりのタイムをロスした」と説明した。

アロンソは3戦連続表彰台と好調の波に乗っていたものの、バクー市街地コースでの初日のパフォーマンスは控えめだった。FP1では8番手、予選ではポールを手にしたシャルル・ルクレール(フェラーリ)から1.050秒遅れの6番手に留まった。その要因の一つはメカニカルトラブルだった。

Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

予選を終えてヘルメットを被ったまま話をするアストンマーチンのフェルナンド・アロンソとランス・ストロール、2023年4月28日F1アゼルバイジャンGP

1日を振り返ったアロンソは「FP1と予選の両方でDRSに関して幾つかの問題に見舞われた結果、コンマ数秒を失った」と語った。4番手カルロス・サインツ(フェラーリ)との差は0.237秒、5番手ルイス・ハミルトン(メルセデス)との差は0.076秒だった。

それでもアロンソは、6番グリッドという結果には満足していると明かした上で、今回初めて導入された新しいスプリント・フォーマットには「かなりのチャンスがある」として、まずはスプリントでポジションを上げて獲得ポイントを上乗せしたいと意気込んだ。

トラブルについてチーム代表を務めるマイク・クラックは「2台ともDRSを断続的にしか機能させる事ができなかった」と説明し、「厳しい状況」の中で素晴らしい仕事をしたと2人のドライバーを評価した。

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ランス・ストロール(アストンマーチン)、2023年4月28日F1アゼルバイジャンGP予選にて

トップスピードが不足していたとは言え、それでもなおバクー市街地コースでのAMR23には「問題なく」Q3に進めるだけの十分なパフォーマンスが備わっていた。

ストロールは、DRS喪失の影響はかなり大きいとしながらも「クルマの感触は良く、ハードにプッシュできる自信を得る事ができた。これはこの手のサーキットでは大きなメリットだ」と述べ、マシンのドライバビリティの高さに言及した。


2023年F1アゼルバイジャンGP予選ではシャルル・ルクレール(フェラーリ)がポールポジションを獲得。2番手にマックス・フェルスタッペン、3番手にセルジオ・ペレスと、今年初めてレッドブル勢を退けてみせた。

スプリント・シュートアウトは日本時間4月29日(土)17時30分から、スプリントは同22時30分からバクー市街地コースで開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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