アルファタウリ、本戦重視戦略で新品ソフト全投入…角田裕毅の「貴重な意見」もあって”予想外”のQ3進出を達成

アルファタウリAT04に乗り込む角田裕毅、2023年4月28日F1アゼルバイジャンGP FP1にてCourtesy Of Red Bull Content Pool

スクーデリア・アルファタウリはスプリントよりも日曜の本戦を重視した戦略を立て、角田裕毅をより高いグリッドへと導くべく、F1アゼルバイジャンGPの初日予選で新品ソフトタイヤを使い切る決断を下したようだ。

新しいスプリント方式では、シュートアウトの各ラウンドで装着コンパウンドが限定されており、SQ1とSQ2では新品ミディアムを、SQ3では新品ソフトタイヤを履かなければならない。

Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

F1世界選手権に供給されているピレリ製スリックタイヤ

つまりスプリント・シュートアウトでのSQ3進出を念頭に置く場合、新品ソフトを1セット残して置く必要があるが、ピレリの報告によると角田裕毅はランド・ノリス(マクラーレン)と並び、予選までに全ての新品ソフトを使い切った。

チーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズは、広範なアップグレードを投入してなお、前戦の結果を踏まえてQ3進出の可能性はないと予想していた事を明かした上で、自分達が照準を合わせているのはスプリントより多くのポイントが得られる日曜の決勝レースだと説明した。

予選に先立ち行われたFP1では「より上位のグリッドからスタートする最善のチャンス」を作り出すためのプログラムが用意され、角田裕毅とニック・デ・フリースはソフトを2セットとミディアムを1セット使用した。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

ソフトタイヤを履いてバクー市街地コースを周回する角田裕毅(アルファタウリ)、2023年4月28日F1アゼルバイジャンGP FP1

デ・フリースとピエール・ガスリー(アルピーヌ)がQ1でクラッシュを喫した事で、FP1に続き予選でも赤旗が振られる展開が続いた。

そのためチームは当初の計画に固執する事なく「柔軟であり続ける必要があった」が、角田裕毅からの「貴重なフィードバック」もあって状況を上手くコントロールし、Q3進出という予想外の結果を引き込んだ。

Q2までにニュータイヤを使い切ったため、角田裕毅は中古タイヤで最終ラウンドを戦う必要に迫られたが、それでもなお、DRSトラブルを抱えたランス・ストロール(アストンマーチン)を9番手に、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)を10番手に退ける、エドルズが言うところの「夢のようなラップ」を刻んで8番グリッドを掴み取った。

レッドブルやフェラーリ、アルピーヌやメルセデスといったトップ10常連組は全て、2日目のシュートアウトに向けて1セット以上の新品ソフトを残して初日を終えた。

予選にフォーカスした分だけ角田裕毅は後手に回る事になるが、シュートアウトについてエドルズは「ここでのクルマの競争力を示すための更なるチャンス」であるとして、初日予選の再現を目指していく考えを示した。

角田裕毅とノリスは例えSQ3に進んでもタイム計測を行う事はできない。ただ規約の解釈によっては、雨用タイヤであれば走行できる可能性もあるが果たして。


2023年F1アゼルバイジャンGP予選ではシャルル・ルクレール(フェラーリ)がポールポジションを獲得。2番手にマックス・フェルスタッペン、3番手にセルジオ・ペレスと、今年初めてレッドブル勢を退けてみせた。

スプリント・シュートアウトは日本時間4月29日(土)17時30分から、スプリントは同22時30分からバクー市街地コースで開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

F1アゼルバイジャンGP特集

この記事をシェアする

関連記事

モバイルバージョンを終了