F1オーストラリアGP《決勝》ドライバー別残存タイヤ / SSからUSへの1ストップ戦略が最速??

2018年のF1ピレリタイヤcopyright Mark Sutton / LAT Images

F1開幕オーストラリアGP公式予選を終えて、公式タイヤサプライヤーのピレリは、ドライバー別の残存タイヤセットを公表した。決勝がドライコンディションの場合、各マシンは最低2種類の異なるコンパウンドを使用する義務がある。

上位勢で唯一スーパーソフトでスタートするレッドブル勢以外は全て、新品のスーパーソフトを1セットずつ保持。上位勢が新品ウルトラソフトを使い果した一方で、トロロッソ・ホンダの2名とウィリアムズのセルゲイ・シロトキンは3セットの新品を残している。(正確には残ってしまったというべきか)

各ドライコンパウンドの今週末の最多周回数は以下の通り、概ね20周以上となっている。決勝前日の夜は雨が予想されており、路面に食いついたラバーが全て流されている可能性がある。その場合、タイヤの摩耗は想定以上に悪化する事になる。今年のコンパウンドは昨年よりも柔らかく、意図的にデグラデーションが大きくなるよう設計されている。

  • ソフト…27周(ルクレール、Sauber)
  • スーパーソフト…25周(エリクソン、Sauber)
  • ウルトラソフト…22周(ボッタス、Mercedes)

レース規定周回数は58周。今週末のアルバート・パークでのウルトラソフトとスーパーソフトとのタイム差は約1秒、スーパーソフトとソフトとの差は2秒程度となっており、タイヤが保つという前提に立つ場合、スーパーソフトからウルトラソフトへの1ストップ戦略が最速のシナリオと考えられるが、単純計算では保ちそうにない。ピレリはSSからSの1ストップが最も速いストラテジーと考えている。

昨年のオーストラリアGPでのオーバーテイク回数は僅かに14回のみ。3つ目のDRSゾーンが追加されたとは言え、コース上での追い抜きが難しい事に変わりはない。ピットレーンは287mと短く、1回のピットストップにかかる時間は21秒程度とみられる。果たしてレッドブルの戦略は吉と出るのだろうか?

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