アルピーヌF1、母国フランスGPを前にエステバン・オコンとの長期契約を発表…2024年までのF1参戦が決定
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アルピーヌF1チームは母国フランスGPを前に、同国出身のエステバン・オコンとの3年間の長期契約を締結した事を発表した。オコンは少なくとも2024年末までエンストンのチームからF1に参戦する事になる。
ロータスのジュニアドライバーを経て2016年にリザーブドライバーとしてルノーと契約を結ぶなど、24歳のフランス人ドライバーとエンストンのチームとの関係は深いが、今もなおマネジメントを担当しているのはメルセデスだ。ただし今回の長期契約を見る限り、メルセデスとの関係は更に縮小しているように見える。
チームオーナー変更に伴うランス・ストロールの移籍により2018年末を以てフォース・インディアのシートを失ったオコンは、1年間の休養を経て2020年にルノーと契約。F1復帰初年度の序盤はチームメイトのダニエル・リカルドに大きく引き離されていたが徐々に調子を取り戻していき、終盤のサヒールGPではキャリア初表彰台を獲得した。
2度のF1ワールドチャンピオン、フェルナンド・アロンソを新たなチームメイトとして迎えた2021年シーズンでは開幕戦こそ13位に終わったものの、第2戦エミリア・ロマーニャGPから第5戦モナコGPまでの4戦連続でポイントを獲得。11位アロンソに1点差のドライバーズランキング12位につけている。
アルピーヌは「才能、成熟度、そして成功への意欲」がオコンとの長期契約の根拠になったと説明。ローラン・ロッシCEOは次のように述べ、オコンとの契約延長を歓迎した。
「2020年にチームに復帰して以来、エステバンは自信を増し名声を高め、一貫して好成績を収めると共に、マシン開発に貢献してくれている。その若さにも関わらずF1での経験が豊富で、ドライビングにおける成熟度、そして能力もポジティブな軌跡を描いている」
「彼は現在の我々にとって強力な戦力であり、今後、新しいレギュレーションに向けての挑戦に取り組んでいく上でも重要な存在だ。チームとアルピーヌ・ブランドを次のレベルに引き上げて長期的な目標を達成していく上で、エステバンには大きな信頼を寄せている」
「エステバンはアルピーヌのグローバルプロジェクトにも深く関わるなど、F1という領域に留まらない我々の財産であり、ホームグランプリとなるフランスでレース、そして残りシーズンにおいて彼と共に最高の仕事をしていく事を楽しみにしている」
一方のオコンは「アルピーヌとの将来を確実なものにする事ができて本当に素晴らしい気分。昨年のサヒールGPでの表彰台のように、チームと共に更に多くの特別な思い出を作っていきたい」と意欲を示した。