トロロッソ、新生「アルファタウリ・ホンダ」初のF1マシン発表日時を公表

アルファタウリ・ホンダのイメージ図

イタリアのファエンツァを本拠とするスクーデリア・トロロッソは、2020年型F1マシンを2月14日(金)に発表する事を明らかにした。これは「アルファタウリ・ホンダ」としての初めてのフォーミュラカーがお披露目される歴史的な一日となるだけでなく、トロロッソがこの世から消滅する日でもある。

ホンダとの3シーズン目の新車発表は、オーストリア・ザルツブルクにあるレッドブル所有の”ハンガー7″にて、バレンタインデーの夕方に行われる。本来であれば「STR15」と命名されたであろう新型マシンは、ピエール・ガスリーとダニール・クビアトによってアンベイルされる見通しだ。

14年間に渡ってF1で親しまれてきた「トロ・ロッソ」は、この日を以て歴史としてのみ存在するF1チームとなる。2005年11月、かつてミナルディと呼ばれていたチームは、レッドブルの買収によって「レッドブル」のイタリア語名、すなわちトロ=雄牛、ロッソ=赤色として再生した。

アルファタウリ(AlphaTauri)は、2016年にレッドブルが設立したファッションレーベルで、おうし座を構成する恒星の中で最も明るい星の名前から名付けられた。

トロ・ロッソは、2006年のバーレーンGPから2019年のアブダビGPまでの計268戦に参戦。2008年のモンツァでは、セバスチャン・ベッテルがポール・トゥ・ウインを達成。2016年のバルセロナでは、ダニール・クビアトがチーム唯一のファステストラップを刻んだ。

クビアトは2019年ドイツGPで3位表彰台を獲得し、チームに2度目のポディウムをもたらした。またピエール・ガスリーは、劇的な展開となった同年のブラジルGPで、快挙とも言うべき2位を獲得。14年の歴史の最終章に華を添えた。

「トロ・ロッソ」としての最後のレースとなった2019年の第21戦アブダビGPでは、クビアトが9位入賞を果たして、通算500点目のワールドチャンピオンシップポイントをチームにもたらした。

F1にエントリーした14年間で、トロ・ロッソは4つのエンジンパートナーとタッグを組んだ。2006年にはコスワースの3リッターV10を、2007年から2013年まではフェラーリの2.4リッターV8を、2014年、15年、17年はルノーV6ターボを、2016年はフェラーリの1.6リッターを、そして2018年からはホンダのハイブリッド・ターボを搭載した。

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